紐英崙、というのは、アメリカのニューイングランドのことだろうか(新英倫、紐英倫、等の表記もある)。
アメリカらしいカンバッジタイプ。書かれている文字は「双十国慶 三三周年 紐英崙華僑救国会」、そして建国の父たる孫文先生肖像。
「華僑救国会」の文字が、泣かせる。在米華僑も日本侵略軍に抵抗する祖国を応援すべく、募金活動やアメリカ議会への働きかけなど、さまざまな活動を展開したのである。アメリカだけではない。カナダでも、南米でも、彼らは積極的な支援を続けたのである。
33周年ということは、1944年の10月に作られたバッジであろう。抗日戦争の真っ最中で迎えた建国記念日だ。保存状態はあまり良くないのが惜しいが、渋くて味わいのあるバッジである。