今日は終戦記念日。70年目の節目とあって、例年になく様々な関連ニュースが流れている。せっかくなので、戦争に関するモノを紹介しよう。
今では太平洋を挟んで、シビアな軍事的な駆け引きと、反面活発な貿易を続けるアメリカと中国の両大国。だが、大戦中のアメリカでは日本と戦う中国を支援するキャンペーンが盛んに行われていた。在米華僑も祖国を支援すべく様々な支援団体を結成し、熱心な援助を続けたのであった。
このバッジも在米華僑によるキャンペーンバッジ。
このバッジも在米華僑によるキャンペーンバッジ。
「一致抗日 旅美華僑統一義捐救国総会 長期抵抗」とある。直径20mmあまりの小さな缶バッジ。
「旅美」というのは地名だろうが、調べてみたがちょっと出てこない。作りからしても完全にアメリカ製であろう。こうした華僑団体の抗日キャンペーンバッジは、アメリカでは大量に作られていたようだ。熱心な支援の様子がしのばれる。
「旅美」というのは地名だろうが、調べてみたがちょっと出てこない。作りからしても完全にアメリカ製であろう。こうした華僑団体の抗日キャンペーンバッジは、アメリカでは大量に作られていたようだ。熱心な支援の様子がしのばれる。
もっとも、在外華僑の祖国への熱い思いとは裏腹に、抗日戦争中の中華民国指導部は腐敗と混乱の極にあり、同盟のアメリカ軍からでさえしばしば批判されているほどであったのだから切ない。そして、日本が中国大陸から退いた後は、軍事的には圧倒的に優位に立ちながら、結局は共産党軍との内戦に負けてしまうのである。
ところが、内戦に勝った共産党側もしばしば深刻な失政により、大躍進運動や文化大革命といった大混乱を引き起こし、世界史に汚点を残してしまった。
ところが、内戦に勝った共産党側もしばしば深刻な失政により、大躍進運動や文化大革命といった大混乱を引き起こし、世界史に汚点を残してしまった。
「醜い母でも子は慕う」という言葉があるという。在外華僑の祖国への思いもそうだと言ってしまっては言い過ぎだろうか。まあ中国の華僑に限った話ではないけれど・・・。