こちらは、昨日のタイプの次のタイプ。中央の国章が、1970年に改訂されたものに変更された。そして、裏面がネジ留め式ではなく、ピンタイプになった。
国章の変更だが、ホースマンを囲むようにいた4頭の家畜は消え、替わって両脇の麦穂?と下部の歯車が加えられた。理由は知らないが、これからのモンゴルは遊牧だけじゃない、もっと近代的な産業の国にするんだ!という気分も込められているのかもしれない。
北極星勲章では、白くひも状にうねっているのは何なのかと思ったが、どうやらモンゴルの伝統的な文様である「無限紋」であるらしい。無限紋は、いってみれば組紐模様みたいな紋様だ。
私がおもしろいなあと思うのは、強烈な未来志向をもつ共産主義を象徴する赤星と、伝統的なモンゴルの紋様を組み合わせる感性だ。
実はこれらのモンゴルの勲章は、ソ連製である。だからツクリはソ連の勲章と全く同じ。だが、デザインはロシア人ではなく、モンゴル人の手によるものと私は確信している。
モンゴルの勲章やメダルやバッジには、魅力的なものが多く、私はつい惹きつけられる。