徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

製作国不明 「コロナワクチン接種済み」バッジ

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コロナワクチン接種済みバッジ

遅ればせながら、先週ようやく第1回目のコロナワクチンの接種を受けることができた。

幸いにして、この1年半の間感染せずにやってきたものの、全国の感染者数は幾度も増減を繰り返し、残念ながら現在は一層大きな増加の波を迎えている。ワクチンの接種が始まったときから私は一日も早く受けたいと思っていた。

今回のワクチンの効果は極めて大きく、それは重症者に占める高齢者の割合がワクチン接種以降劇的に下がっていることからも明らかである。また、感染自体を完全に防ぐ効果はないとされるが、他者への感染力を軽減する効果を期待できるデータもあり、どう考えてもワクチン接種を行わない選択肢はありえないと思っている(特殊事情のある人はもちろん除く)。

 

ところが、このワクチンによる健康被害を心配して接種を忌避する人も身近にいたりして、私などはびっくりしてしまう。

確かに、ワクチン接種に伴う健康被害は、完全にゼロにできない。ごくごく低い割合ながら、健康被害事案は発生する。ではワクチンはない方が良いのかというと、それは暴論である。

自動車事故による死亡者が年に数千人出るが、じゃあ自動車全廃!という結論にならないのと同じだ。

酸素や水にも人体への毒性がある。しかし、もう酸素吸わない!水分摂取はやめる!としたら即死する。

ワクチンは個人を守るだけでなく、社会全体を守るのである。すべてはメリットとデメリットの天秤なのだ。

もちろん接種自体は個人の選択だ。体質などからワクチンを受けたくても受けられない人もいよう。だが、漠然とした不安だけでワクチン接種を拒否することは、社会への悪影響(本人重症化による医療負担増加、身近な人への感染力維持)を(無自覚的に)もたらすことになる。確かに、未知の新技術(今回ならm-RNAワクチン)への不安を覚える人がいるのは理解できる。が、それを拒否した場合のデメリットに目をつぶるわけにはいかないのである。

コロナワクチン接種が心配と公言する人に対しては、私は「コロナワクチン受けると牛になるらしいね」と言うことにしている(皮肉)。

「牛痘(天然痘ワクチン)を接種すると牛になる」というデマと戦いながら、緒方洪庵らが日本人を天然痘から救ったのは19世紀中頃のことだが、現代人の科学リテラシーは当時の人より進歩しているのだろうか?

 

余談が過ぎた。

 

今日紹介するのは、おそらく海外製と思われる「コロナワクチン接種済みバッジ」である。いまやすっかりおなじみとなったトゲトゲのついたコロナワクチンを中心に、注射器とワクチン容器?を配した図柄。周囲には「CIVID-19 VACCINATED」(接種済み)の文字がある。

このバッジ、いったいだれがどういうときに使うのか、よくわからない。「セキをしているのは花粉症のせいです」バッジみたいなものか。現実には、日常生活用のワクチンパスポートを発行(検討含む)する国もあり、日本では実現していないが、このバッジは非公式のワクチン接種してます!という表明用アイテムなのだろう(接種者しか入手できないわけじゃないので別に証明にはならないが)。

なんでこんな酔狂なものを入手したのかというと、自分で外出時に使うためではなく、このコロナウイルス騒動は、現代史上において最大級の事件なのだと思うからだ。ウイルスによる影響は甚大だ。これを機に、社会は変革を余儀なくされるだろう(望ましい変化ならよいが・・・)。

この時代の証拠として、こんな小さなアイテムを入手しておきたいと思ったからだ。

あーコロナウイルス、あの時は大騒ぎだったねえ、と思い出話ができるときが早く来てほしいものである。