徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

中国 2022北京オリンピックのエンブレムバッジ

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2022北京オリンピックのエンブレムバッジ

今日、北京冬季オリンピックが開会式を迎えた。コロナウイルスの影響もあって、簡素化されたらしいがそれでもテレビでちらと見る限り盛大に行われたようだ。

夏季大会と冬季大会が同じ都市で開催されたのは今回の北京が初めてだという。前回の夏季大会が2008年であったから、北京はわずか14年で2回のオリンピックを迎えることになったわけだ。

さて、今日は北京オリンピックのエンブレムバッジである。

オリンピックが開催されるたび、多くのバッジが登場する。小さく比較的安価で保存性もよいため、手ごろな記念品なのだろう。それに身につけることだってできる。

画像のバッジは大会エンブレムのバッジだが、このデザインが何なのか全然わからなかった。私と同じく、このロゴが何なのかわからない人も多いのではないか。

調べてみたら公式サイトに大会エンブレムの説明があった。

北京2022のエンブレムは、アーティストのリン・クンツェンがデザインしたもので、中国文化の伝統的な要素と現代的な要素、そしてウィンタースポーツの情熱と活力を表現した特徴を兼ね備えています。

エンブレムは、「冬」という漢字からインスピレーションを得て、上部がスケーターを、下部がスキーヤーをイメージしています。両者の間に流れるリボンのようなモチーフは、開催国のなだらかな山々、オリンピック会場、スキーコース、スケートリンクを象徴しています。また、大会開催が中国の旧正月と重なることも表しています。

エンブレムに使用されている青は、夢、未来、氷や雪の純粋さを表し、中国の国旗の色である赤と黄色は、情熱、若さ、活力を象徴しています。

なるほど、これ「冬」の字か!いや確かに(もっとも上部がスケーターで下部がスキーヤーというのは、そんな気もするけどよくわからない)。まあ漢字の国ではない諸国の人々にとって、こんな説明されてもさっぱりわからないだろうけれど。

 

1年の延期を経て開催された東京オリンピックで、あらゆる大小の混乱を見すぎてきた我々は、オリンピックというイベントを純粋に楽しめなくなってしまったのかもしれない。

でも純粋に楽しめなくても「不純に楽しんでしまう」というのはありではないか。

中国共産党は、今年の秋に5年に一度の党大会を控え、習近平主席は3期目の続投を目指しているとされる。そのためにも今回のオリンピックはなんとしても成功裏に終わらせる必要がある。日本でもオリンピックの開催は政権にとって衆議院総選挙を有利に戦うための手段だったわけで、この辺の事情はまあどこの国でもお互いさまという他ない。

そのような背景をもとに開催される大会がどのような形になるのか。まさに中国の威信をかけた大会なのだ。何かと政治的批判も多いが、果たして期間中どんな出来事がおこり、終わりを迎えるころにはどのような評価を迎えることになるのか。