徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

中国 2022北京オリンピックマスコットバッジ(ビンドゥンドゥン)

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2022北京オリンピックマスコットバッジ(ビンドゥンドゥン)

別にオリンピック開催に当たって要件化されているわけでもなさそうだが(されているのか?)、毎度大会マスコットが設定されるのが通例になっている。

2022年の北京冬季大会では、やはりというべきかパンダのマスコットが登場。その名も「ビンドゥンドゥン」。

なんか変なかっこうしたパンダだな・・・と思って検索してみたら、

ビンドゥンドゥンは、宇宙飛行士のスーツを模した氷でできた “シェル” を装着。無限の可能性を秘めた未来のために新しいテクノロジーを活用することを表しています。ちなみにビンドゥンドゥンは、このシェルのおかげでアスリートと一緒にスケートやスノーボード、スキーをすることができます。

え、氷を装着しているのかよこいつ。それでアスリートと一緒にスケートやスキーができるっていうのも意外とナゾ設定だな・・・。

もっとも、2020東京オリンピックパラリンピックではミライトワソメイティというマスコットがいて、

ミライトワソメイティはデジタル世界に住んでおり、インターネットを介して現実世界との間を自由に行き来する。

というのだからこちらもかなりのナゾ設定。未来人とか宇宙人とか未知の生物とか、物質的な存在ですらなかったのだから。

で、中国でマスコットというとやっぱりパンダってことになるのねフーン、と冷めた目で見ていた私だったが、これが意外や中国で人気が沸騰。関連グッズが軒並完売状態で大変なことになっているというから世の中わからない。

画像のバッジは(ネタとして)大会前にネットで買ったのだが、今や大幅な高値がついていてびっくりする。

さて、2008年の北京大会ではどんなマスコットが登場したかというとこれがすごかった。マスコットが5体もいたのだ。それまでもマスコットが複数いたこともあったが、5体というのは前代未聞。その後の大会でもこれほど多くの種類が登場したことはない(なお1998年の長野冬季五輪では4体のマスコット「スノーレッツ」がいた。)。

badge-culture.hatenablog.com

この時も一体がパンダマスコットで、名前を晶晶(ジンジン)といった。こうして見ると、同じパンダでも今回のとはずいぶん趣が違うね。

当時大会直前の北京に行ったとき、(ネタとして)大会記念バッジをいくつか買ったはずだが、このブログでは5体セットのバッジを紹介していないことに今気が付いた。まあ気が向いたらまた改めて。

あの時の中国は初のオリンピック開催ということで、それはもう今回をはるかに上回る熱気であった。当時は私も毎年中国へ行っており、北京中大改装が行われ街並みがガラガラと音を立てて変わっていくのを、半ば呆れつつ圧倒される思いで見ていた。1964年の東京オリンピックの時の日本もこうだったのだろうかと、想像したものだ。

当時は駅や繁華街のあちこちにオリンピック公式グッズ売り場があって、私はそこでオリンピックバッジをいくつか買い求めた。だが、あのオリンピック開催の熱気の中にあっても、マスコットグッズが品薄になったなどという記憶はない。

北京で買ってきたオリンピックバッジ、もしかしたらプレミア価格ついたりするかな?などと邪なことを考えたりもしたが一切そのような事態にはならず、おかげでいまだに私のコレクションケースのどこかにそのまま収まっている。

当時のマスコットがさほど人気を集めなかったのか、今回は特に流行に火が付いたせいなのか。まあちょっと異例なケースなのではないか。

画像のバッジはスピードスケートのバッジ。各種競技のマスコットバッジがあるようだ。