徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 金光教記念章(昭和5年)

金光教記念章

久しぶりに新宗教関係。

職場の近くに金光教の施設がある。ずいぶん昔からある施設のように見え、地元に溶け込んだ集会場のような雰囲気だが、「金」の旗が入り口に掲げられているのでそうと知れる。

金光教は、幕末の岡山県で発祥した神道新宗教である。割と勢力は大きいと見え、あちこちで施設を見つけることができる。

金光教の特徴の一つに、ボーイスカウト運動への取り組みがあるだろう。ずいぶん昔のことだが、ボーイスカウト運動への協力をしたことがあって、どこでやるのかと思ったら会場が金光教の道場(集会場?)だった、ということがあった。ボーイスカウト自体は宗教や政治には不偏のようだが、金光教では熱心に取り組んでいる。

画像のバッジは軍服調の男性が描かれており、一見してヨーロッパの軍隊関係のバッジらしくも見える。

だが、その手にしている旗をよく見れば、確かに花形印の中に「金」の字が見える。金光教の旗である。よく見ると旗竿の先端部にもごく小さく「金」の文字が彫られているのが見える。

なんのバッジかと裏面を見ると、小さな文字がびっしりあって驚く。

記念章 昭和五年三月二日 発会祭処修(於金光教大阪教会所)発会式挙行(於大阪市中央公会堂金光教青年会大阪地方連合会

「発会祭処修発会式」がいかなるイベントなのかは知る由もないが、青年会によるものらしいので、ボーイスカウトらしい人物が描かれているのも納得できる。

とにかく人物の表現がよくできていて、この種のバッジとしては優品といっていい。