文庫にもなった「ダヴィンチ・コード」が、ずいぶん売れているようだ。書店に行ったら何百万部出版だの、なんだか景気のいい宣伝があちこちに。
私も読んだのだが、キリスト教の秘められた歴史、シンボルの謎、そして秘密結社など、非日常なギミックが受けたのだと思う。
そう、秘密結社は人を惹きつけてやまない。
「ダヴィンチ・コード」には、いろんな秘密結社の話が出てくる。テンプル騎士団、フリーメーソン、そしてシオン修道会などなど。
まあフリーメーソンは、オープンな友好互助団体であって秘密結社呼ばわりするのは明らかに変なのだが、その独特の世界観というか、神秘主義的な色彩は、秘密結社マニアを惹きつけるのである。
フリーメーソンが今日までこれほどの規模で存続し続けていられるのは、その不思議な数々の小道具が醸し出す雰囲気によるところが多いんじゃないかと、私は本気で考えている。
今日のメダルは、女子ロイヤル・メーソン協会のもの。メーソンの外郭団体だと思われる。
1930年のロンドン製の銀製七宝仕上げ。
この紋章はなんだろう?周りの動物はトナカイのように見える。
ラテン語のモットー「VIRTUS VINCIT INVIDIAM」とあるが、「美徳は嫉妬を克服する」くらいの意味か。
それにしても、この透かし彫りの妙を見よ。素晴らしいの一言。