なんだかんだといいつつ、昨日、映画「ダ・ヴィンチ・コード」見てきてしまいました・・・
私は原作は文庫本でしっかり読んでたんだけど、映画は全体に展開が早いので、知らないと途中でついていけない人もいるんじゃないかなーと思った。原作にはけっこう忠実な作りだ。
映画としては、まずますおもしろかったと思う。
原作を読んだ時の感想は、ベストセラーにしてはおもしろい、だった。有名美術品をネタにした歴史トリック、キリスト教に秘められた秘密・・・というところが受けたのだろうと思うし、そこはけっこう楽しめた。
これをめぐっては、カトリック教会関係者をはじめ、腹を立てているムキも多いようだが、その辺も格好の宣伝となっている感じがする。逆効果というか。
ただまあ、どうもこのネタを本気にしている人も多くって、それが気になる。本でも「すべて真実を元にしてある」ようなことが書いてあるんだが、それは違うだろ、と。なぜ「すべてフィクションです」と書かなかったのか、不思議だ。もしかして作者自身信じているのだろうか?
それから、あんまりネタバレを書くのも気がひけるんだが、特に最後の山場、暗号を解くために主人公達がロンドンを駆け回るところがあるんだが、オイちょっと待てや・・・と思ってしまう。
鍵を開けたいなら、なぜ、まずエックス線検査にかけようとしない?
墓場巡りをする前に、まずそれが第一じゃないか、などと突っ込みたくもなるが我慢我慢。
それを言ってはミステリーは成り立たないのだろう・・・もっとも、一度そういう疑念を抱いてしまうと、ミステリーにも没頭できなくなるのが人情ってもんだけど。(ほかにもいろいろ納得できない部分が出てきます)
さて、映画はともかく、今日の画像はテンプル騎士団メダル。
テンプル騎士団?
とギョッとした方はちょっとストップ。「ダ・ヴィンチ・コード」でも出てくるが、十字軍で制覇した聖地エルサレムを訪れる巡礼者守護するために組織された騎士団で、1096年成立。伝説では、聖地でかの「聖杯」を発見したとされる。
その後、1309年、巨大化した騎士団の財宝を奪うため、フランス王とローマ法王の陰謀により、異端として弾圧され、壊滅させられることとなる。・・・
したがって、テンプル騎士団はとっくに消滅した組織なのではないか、と思う人は正しい。
じゃあこのメダルはいったい?
悲劇的な最期は伝説化され、テンプル騎士団の名前を次ぐ秘密結社が後に誕生する。
フリーメーソンもそうで、テンプル騎士団の名前を継いだ組織を結成する。このメダルはテンプル騎士団の名を付けたフリーメーソン組織のモノなのである。
中央の武装した騎士が持つ旗「K.T.」は、Knight of Temple の略。
このメダル自体がどういうモノかは不明だが、アメリカ・ニューヨーク、1905年製。
なんといっても、とにかくデカイ!
メダル本体の直径だけで5cmもある。
それにしても、フリーメーソンの組織って不思議だなあとつくづく感じるのであった。