徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

ベトナム ホーチミンバッジ

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昨日は友人に会いに出かけていたのだが、「家で見つけた」ともらったのが10数枚のホーチミンモノを中心としたベトナムバッジ。
おお・・・実に持つべきものは友であることよ、と心から思う瞬間だ(笑)。

コレクターの実感として、コレクターを自認する連中にもいろんなタイプがいて、仲間のネットワークを駆使しまくってモノを集めるタイプと、どちらかというと一匹狼的な?タイプに大別されるんじゃないかと思う。

で、強いてどちらかと言えば、私は後者のタイプになるだろうと思う。前者のタイプは、コレクションに関連する広い人脈を活かしていくのだが、なんとなくそれが煩わしい気分が私にはある。もっともそれは程度の問題に過ぎず、私だって全く友人の世話にならないワケじゃない。好意に甘えさせてもらえるときは遠慮なく甘えたいというのが本音である。いやホントに。
いずれにせよ、やはりコレクションを充実していくには、自分ひとつの身体と2つの目玉だけでは限界があり、ギブアンドテイクで人間関係をキープしながら、身体と目玉は多く持つ方が有利に決まっている。

ところがだ。コレクションなどとは無縁の健全な人格にしてみれば、いくら私が「このホーチミンバッジはねえ」と語っても土台が関心がないので、耳に入らないし、見つけたら買ってきてねと土産を依頼しても、そもそも目に入らないのである。目には入っても脳が見ていない状態というか。
ああ、でもこれはお互いさまなんだろうけどな。

そんなわけで、コレクションという立場からすればありがたいのは、対象に関心のある友人、なのであるが、そんなものはめったにいない。ましてモノを見極める目を持つ人などはレア中のレアである。

もらったベトナムバッジはとても興味深く、ありがたいプレゼントだったので、ちょっと紹介したい。
ベトナムバッジは独特の雰囲気があって、中国モノとは全く違うし、ソ連の影響はあってもそれとも違う。
これは最近作られたものと思われるホーチミンバッジ。よく見かける肖像写真の1枚である。
仙人めいた白いヒゲを蓄え、質素な服に身を包んだ痩せて小柄な老人。これがフランス、日本、アメリカに抵抗闘争を挑んだ男の肖像である。
この人のイメージが、悲壮な戦争を乗り越え、ベトナムをひとつにまとめるのにどれほど役立ったか知れない。

美男である必要はない。ただ、つくづく指導者にとって風貌って大切だなあ、と思うのだ。