徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

中国 北京オリンピックマスコットバッジ

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遅めの夏休みで、今日中国から帰ってきたところだ。幸い天候に恵まれ、収穫(つまりバッジだ)の方も上々、というところ。しかし、コレクション関係市場はバブル気味なんじゃないかと思うほどの高騰ぶりだ。困ったものである。

さて、北京の街は、2年後のオリンピックを目指して大改装中である。繁華街である前門のあたりも、すべて店は閉ざされ、再開発を待っていた。ちょうどこの辺を通りかかったのが夕暮れ時だったのだが、いつもは活気に満ちた通りが真っ暗だったので、なにが起こったのかと思ったほどだ。

オリンピックといえばシンボルとなるのがマスコットで、2008年の北京オリンピックのマスコットは開幕1000日前の昨年11月に発表された。
まあ、このマスコットについては賛否両論・・・というか私の耳に聞こえてくるのは「否」の意見のほうが多いような気がするが、まあこのくらいのことで目くじらを立ててもしかたないか。
だいたい、アテネオリンピックのマスコットは、どこが可愛いのか私にはサッパリわからず、なんだか最後まで馴染むことのできないマスコットではあった。可愛いどころかシュールな味わいというべきなのじゃないか。あれ、ギリシャ人にとっては愛らしく見えるのかなあ。
北京オリンピックのマスコットは、確かにイマイチのような気もすれど、アレに比べればマシかなー、と言っていいんじゃないかと思うがどうだろう?

それはともかく、マスコット関連収益はアテネオリンピックでは2億ドルもあったそうで、大会運営上バカにならない額である。
しかし、異色なのはアテネではマスコットは2体だったが、北京オリンピックでは、5体もいるのである。北京五輪委員会では、アテネの倍以上の売り上げを見込んでいるという。

中国国際放送局のサイトでは、マスコットについて次のように解説している。
「・・・北京オリンピックのマスコットは、魚、パンダ、チベットカモシカ、ツバメ、それにオリンピックの聖火からなるかわいいちびっ子人形で、それぞれ「ペイペイ」、「ヂンヂン」、「フアンフアン」、「インイン」と「ニー二ー」という名が付いており、これは中国語の「北京歓迎ニイ」、ようこそ北京へという意味で、2008年オリンピックに参加する世界各国の選手と関係者及び各国のサポーターたちを歓迎し、また北京を訪れる世界各地からの友人や観光客への友好の気持ちを表しているとされています。」
また、5体のマスコットは、それぞれ五輪のひとつひとつを象徴しているという。

・・・うーん、いろんな意味が込められているものだ。知らなかった。

ところで、北京の市内ではオリンピックマスコットグッズは今のところまだそう多くはないようだ。露天のミヤゲ物売りがぬいぐるみやストラップ状のものを売っているくらいだ。
バッジとかはまだないみたいだな・・・と思っていたら、北京駅の構内に公式オリンピックグッズ販売店がいつの間にか開設されていて、ここにいろんなバッジがあったのでいくつか買ってきた。

紹介するのはそのうちのひとつ。
こいつの名前は「歓歓(フアンフアン)」。炎の模様(敦煌の壁画に描かれた炎)。五輪の赤い輪にあたるもの、だそうだ。5体の中では、唯一コイツだけが動物ではない。

北京オリンピックの成功を願ってやまない。開催が決定されるまでは、いろんな理由で中国での開催には反対だったけど、決まった以上は良い大会になってほしいものだと、いまでは心から思っている。
いや、ホントに。