徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

アメリカ モダン・ウッドメン・オブ・アメリカ

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「森の人」?ハテなんだろう。これも私にとって正体の不明の組織であった。正式名称は「Modern Woodmen of America」という。
英語でwoodmenといえば木こりの意だが、その名称とバッジのデザインから、漠然と林業関係の労働組合かなと考えていたのだが・・・全然違ってました。

いや、組合バッジにしてはなんだか雰囲気が違うなとは思っていたのだ。なんか神秘的な雰囲気というか、カッコイイなあと・・・。

などと思っていたら、これが結社モノなのであった(広義には労働組合も結社の範疇にはいるかも知れないが)。
無論、木こりや林業労働者とは、なんの関係もない。
1883年にアイオワ州でジョセフ・ルートによって創立された生命保険を主な機能にする共済的結社なのだそうだ。このジョセフ・ルートという男、結社が大好きだったようで、創立当時すでにフリーメーソンやオッド・フェローズ、その他の複数の結社会員であったという。彼が自分で書き下ろした儀礼用ドラマが好評を博したため、自分自身で結社を創立することを決意。
儀礼の象徴的道具としては、木槌、斧、楔などが用いられる。

例えばフリーメーソンでは支部のことをロッジというが、ウッドメンはさすがに木こりの名を冠する組織だけあって、「キャンプ」と呼ぶ。もっともこれらの呼び名は各結社によってユニークであって、レッドメンでは「居留地」という。

さて、紹介するバッジでは、「MW of A」のイニシャルと、木槌と丸太に打ち込まれるクサビが描かれ、全体は斧頭の形をしている。
もちろん現在も現役の組織であって、公式サイトはこちら。
http://www.modern-woodmen.org/Public