徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

ソ連 赤星勲章

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なんだかんだ言っても、客観的に見ればやはりソ連の勲章は優れていると思う。これだけの質と量と種類を揃えたソ連の勲章はすごい。ソ連の勲章は、ソ連に引き続いて誕生した社会主義国にも引き写しにされたが、それはやはりオリジナルが優れていたからだと評価していいと思う。

私がまだコレクションに目覚める前のことだったが、ソ連の勲章は私に大きなインパクトを与えた。これが勲章というものかと、目を見張る思いがした。
そのひとつが赤星勲章で、デザインといいツクリといい、本当に魅力的だと思った。シンボル性に優れ、ぼってりと厚く盛られた赤い七宝もたまらなく素晴らしく思えたものだ。当時は今ほどソ連の勲章など簡単に手に入るものではなく、高嶺の花だと思っていたものだ。
ソ連の崩壊以後、状況は大きく変わった。

というわけで、赤星勲章はいくつか持っているのだが、そのうちのひとつを紹介する。
ソ連のシンボルたる赤星、その中央に銃を構えた赤軍兵士。その周りには「万国の労働者団結せよ」のスローガンと鎚鎌。今見ても、やはり洗練されたデザインだ。

しかし、状況が変われば、価値観も変わる。また、コレクションが進めば、求めるものも変わってくるのは当然だ。
今では古い中国やアジアの徽章類が私の心をとらえるようになっている。デザインも洗練されているとは言い難く、ツクリが優れているとも限らない、しかし得も言われぬ魅力をもつ徽章。
「美は乱調にあり」と言ったのは誰だったか。それもまた真だと思っている。