徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

中国 恭賀耶蘇聖誕佳節バッジ

イメージ 1

今日はクリスマスイブ。昨日、今日と外出していたが、やっぱり心なしかいつもより街の人出が多いのであった。それにしても最近、あちこちでイルミネーションが流行っているような気がする。それにその装飾も進歩しているようにも思うがどうだろう。
青色LEDの発明が、このようなことに貢献するとは技術革新も何がどこにどう作用するものやらわからぬものだ(注:もちろん青色LEDは他の用途にも大きく活躍しています)。

今日のバッジはクリスマスにちなんだもの。
五色旗と十八星旗を組み合わせた中華民国のバッジである。旗の形から1910~20年代のものだろう。「恭賀耶蘇聖誕佳節」・・・まさにメリー・クリスマス。
「耶蘇」などというと、なんだかものすごく大時代な感じがするが、まあ漢字で書くとこうなるよりないわけだ。それに国旗・軍旗と、書いてある内容の釣り合いがイマイチとれない。クリスマスというより中華民国建国万歳のほうが優先しているんじゃないかと。
あと、些末なことだが国旗と軍旗の並び方は、右側に国旗がきたほうがいいのでは?

それにしてもこのバッジ、大きくてなかなか堂々としているのだが、ものすごく薄いツクリで、あちこち破れたような隙間や孔が生じている。
民国初期に製作された中国のキリスト教のアイテムとしては、まあ歴史的になかなか興味深い一品ではないだろうか。