徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 東京都議会議員章

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来月には東京で都知事選があったり、地方議員選挙があったり、さらには参議院選挙もあるし、何かと選挙ニュースの多い年である。
さっきも都知事選がらみのニュースをテレビで見ていたばかりなので、このバッジを紹介しよう。

周りの菊型紋、中央の六角形マークを見れば大体見当はついてしまうわけなのだが、東京都議のバッジである。
ただし現用品ではなく、おそらく昭和30年代くらいのものだろう。都議バッジは時代によってザブトン付きだったり、何種類かあるようだが、これはザブトンなしの透かし彫りタイプ。
内側の花弁は金張りを施して外側に銀色の花弁を重ね、中央には東京都章。まるで3つのパーツを重ねたようなツクリにも見えるが、完全に一体成形である。
厚味のあるバッジに透かし彫りを施すことで立体感がさらに増し、この種のバッジの中でも優れたツクリと見受ける。
材質は純銀に金張りと思われる。

形式はネジ留め式で、裏面のネジ留めに「東京都議会議員章」という篆書体字と、2桁のシリアルナンバーが刻印されている。

現在は、都道府県議員は、原則全国で共通したものを使っているようだが、かつては各都道府県で個性豊かなバッジが作られていた。まあそんなところで余計な経費を使うものではないと納税者としては思うが、コレクターとしては多様性が失われてしまったような気分もするのである。

世間では議員の力を借りて物事を動かすことを「バッジを使う」などという。外国人にはわかりにくい表現かもしれない。
バッジなら、おそらく本職議員さんよりたくさん持っている私だが・・・ただそれだけで、なんの力もないのであった(笑)。