徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

パレスチナ パレスチナ共産党バッジ

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最近、なんだか左派系バッジに偏っている気がするが(笑)、別に他意はない。偶然である。

先日、イスラエルが建国60周年を迎えたという報道があった。うーむ、60年になるのかとちょっと感慨深い。
この60年はまさに血を血で洗う戦いの歴史。しかもそれが今もまったく解決していないときたものだからすさまじい。
任期内の中東和平を目標に掲げるブッシュ大統領も、中東訪問の成果はまったくなしの様子。相変わらずアラブ側からイスラエル寄り姿勢を批判され、目標をどんどんトーンダウンせざるを得ない状況だ。
アラブ側からしてみれば、アメリパレスチナ問題の解決を国際社会で阻んできたのは他ならぬアメリカで、果たしてアメリカが中国をダルフール問題で批判する資格があるのかという気分にもなる。といって、アメリカがいくら間違っていても、中国が正しいことにはならないんだが。

今日紹介するのは、そのパレスチナ共産党のバッジである。パレスチナ共産党、というのも名前からして迫力だ。
結成は1919年と古いが、今の勢力は1980年代に労働組合を元に再結成されたもののようだ。PLOパレスチナ解放機構にも参加。もっとも、ソ連崩壊などにより、1991年にはパレスチナ人民党と改称。報道などを見る限り、共産主義政党というより、パレスチナの現状を踏まえて民族主義的な色彩が強いように感じられる。

黒、白、緑のパレスチナシンボルカラーに共産主義の赤星と槌鎌を加えたデザイン。アラビア語と英語でそれぞれ「パレスチナ共産党」と書かれている(アラビア語のほうは推測だが)。

イスラム文化共産主義の融合というのは、なんだか不思議な気分がするなあ。

なお、これまで紹介してきたパレスチナ関係バッジはこちら。