徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

アメリカ 電力労働者バッジ

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「IBEW=電力労働者の国際的兄弟」という名の労働組合のバッジ。「LOCAL B1279」とは地区のナンバーだろうか。1944年1月のもの。
ありふれた小型のカンバッジながら、振り上げた拳(労働者の象徴)から放電するデザインは、どうにもレトロな労働運動風で、それがなんともかっこよくて、好ましい。
この組合は、電力労働者の労働組合で、略称は「IBEW」といい、現在も75万人の組合員を擁するという。詳細はIBEWのサイトを参照。http://www.ibew.org/(おお、IBEWのサイトにも、シンボルマークがあちこちに使われていますね!)

現在、IBEWはAFL(American Federation of Labor;アメリカ労働総同盟)の下に参加している。AFL自体は決して反体制的労働組合ではないが(むしろその反対と言うべきかもしれない)、このバッジを見る限り、労働者の団結と資本家への抵抗を旨とする労組のスピリッツを感じることができる。
それに、組合名に含まれる「international」だの「brotherhood」だのという語は、「万国の労働者団結せよ」を意識しているに他なるまいと思うのだ。