徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

番外編 「叙勲記念品」の数々

前にも書いたことだが、初めてホンモノの日本の勲章を見たときの私の感想は、「あまりにも安っぽいのに驚いて、ガッカリした」であった。だが、実際には天皇の名において勲章を授与されるということを、一世一代の名誉と感じ、日本の勲章を世界一すばらしいと賞賛する人も多い。そのことに私はずっと個人的に違和感を抱き続けているのだが、まあそれは今日のテーマではない。

革命日記kjhstさんから、前回触れた叙勲記念品についてリクエストがあったので、他にネタもないことでもあり、それを紹介しよう。

「叙勲・受章 心からお祝い申し上げます」(平成12年秋 日本叙勲者顕彰協会)という、記念品カタログ本が手元にある。フルカラー刷り208ページもある大判で、A4のスキャナーにもはみ出すので、画像はデジカメで撮ったものだ。

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ズラリと並んだ叙勲記念品。どの記念品にも、すべて十六葉一重菊紋が入っているのが最大のポイントである。
天皇家の紋章である十六葉八重表菊の紋は宮内庁の指導により使っていないと説明がある。しかし、壺、花瓶から文房具、湯飲み、辞書辞典の類に至るまで菊紋入りなのを見て、大変申し訳ないことながら、思わず失笑してしまった。

ま、それはそれとして、もう少し実物を見ていただこう。

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まず、こちらは定番の金杯。日本の叙勲制度には、勲章を補完するものとして賜杯(銀杯、木杯)があるが、こちらはまったくの民間製造の品。正式の賜杯に似ているためかどうか、ノミの市などでもぼろぼろにほこりをかぶっているこれら記念品はけっこう見かける。
価格は900~2,700円とけっこう手頃

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カタログ中、記念品の中で一番価格が高かったのがこれ。「菊紋入り彫金花瓶大寿五羽鶴」。価格、12万円
この本には、この他こういう工芸品的な品物がたくさん掲載されている。

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こちらは、「菊紋入り温湿度クロック」。なにも温度計にまで菊紋をいれなくても・・・と思うのはシロウト考えなのであろう。1,500~2,500円。

というわけで、他にも脱力系アイテムも数多いのだが、キリがないのでこの辺でいいだろう。
どうですみなさん、これらの記念品、欲しくなってきましたか?