徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

北朝鮮 金正日の「勲章」

金正日の遺体も父親とともに「永久保存」されるのだそうだ。レーニンから始まった社会主義国の指導者の永久保存という伝統が、流れ流れて最後には北朝鮮が継承することになったのか、と思うと感慨深い。金正日自身は、永久保存されたいと本当に思っていたのだろうか。

さて、遺体公開のニュースでは、遺体とともに金正日自身が授与された勲章が展示されていた。
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画像が小さくて判別がしにくいが、いくつかわかる範囲で見てみよう。

最上段の中央は、朝鮮人民軍元帥の肩章であろう。となると、肩章の間にある小さいものは、元帥徽章だろうか。
最上段の勲章は、最上段左から3つは、「金日成勲章」で間違いないだろう。最上段の一番右は、小さすぎてよくわからないのだが、金色で小さめのサイズなどから「金日成賞メダル」ではないかと推測する。

上から2段目は、「1級国旗勲章」が5個並んでいるようだ。中央のやや大きい箱3つは、「共和国英雄メダルと1級国旗勲章のセット」のように見える。さらに、その右側の2個(左から2,3番目)は、略章の色から見て「自由独立勲章」。

3段目。左から6つ目は、「朝鮮人民軍60周年記念勲章」、左から7つ目(ちょうど真ん中)は「祖国解放戦争勝利40周年記念勲章」、右から2つめは、「首都建設記念勲章」。

最下段。左から3,4個目は「功労メダル」、その右の水色のリボンはおそらく「金剛山発電所建設紀念メダル」ではないだろうか。1996年に制定された新しいメダルだ。

・・・ざっとわかる範囲で書いたが、より鮮明な画像があればなあと残念である。上は金日成勲章から、下は功労メダルまで、そのすべてをわざわざすべて展示するほうも丁寧である。
それにしてもスゴイ。金日成勲章を3つも受章している人間など、金正日を除いて誰もいるまい。

それと、ちょっと不思議に思ったのが、ここに展示されているのはすべて北朝鮮の勲章類で、海外のものがひとつもないことである。
国家元首でもあった金正日には、外国からも多くの勲章が贈られたはずだ。それらは展示しないのだろうか。それとも、こことは違う場所に飾られているのか。普通、国の内外から贈られた勲章はこれでもかというふうに飾ると思うのだが・・・