徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

リビア カダフィ大佐バッジ

イメージ 1

現代北アフリカで、この人物を忘れてはならないだろう。「リビアの狂犬」とアメリカが罵るカダフィ大佐である。この「大佐」称号については、国花の最高指導者なのになぜ大佐?と疑問を持っている人も多いようだが、単なる愛称みたいなもんである。
1942年、遊牧民ベドウィンの子として生まれる。軍人となり、1969年将校の同志と共にクーデターを起こし、当時のサヌーシー王朝イドリース1世を退位させる。権力闘争に打ち勝つと最高指導者の地位を固め、「イスラム社会主義」と呼ばれる路線を歩むこととなる。リビアの正式な国名は「社会主義人民リビア・アラブ共和国」。

リビアといえば、最も強硬な反イスラエル派であり、反イスラエルテロを主導したため、「ならず者国家」、「テロ支援国家」とアメリカから憎しみを込めて呼ばれている。もっとも最近は、アルカイダのテロを批判するなど、アメリカとの協調路線を模索しているようにも見える。そういえば、息子はイタリアのサッカーリーグに入ったというニュースもあったが、どうしているんだろうか。

アメリカは、CIAを使って何度もカダフィ暗殺を企てている。ウワサでは、カダフィの居場所は国家最高機密とされているという。ホントかどうかは知らないが、危険を察知すると砂漠に姿を消し、誰にもどこにいるか分からなくなるといわれるあたりは、さすがにベドウィン出身だ。

さて、今回のバッジは、緑地にカダフィ大佐の軍装姿。なんて書いてあるかは分からない。
リビアの国旗は、緑一色、無地の旗。緑はイスラムの神聖な色である。