徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

バーレーン 青年国民解放戦線バッジ

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チュニジアから始まった中東・北アフリカの政治動乱は、大きなうねりとなってエジプト政権を打倒し、さらに広がりを見せている。リビアバーレーン、イエメンなどでも大規模なデモが行われている。
90年代初め、東欧社会主義国の時と同様に、次々に政権が崩壊していくのだろうか。

先日エジプトのナセル大統領バッジを紹介したので、この辺の国のバッジはないかなーと思っていたのだが、今日はバーレーンのバッジを紹介しよう。バーレーンのバッジなんて、これひとつしか持っていない。

1955年に成立した共産主義政党、バーレーン国民解放戦線(NFL。その青年組織のバッジと思われる。YNFLは、「青年国民解放戦線」の略であろう。
扇形に広がった旗の形状からして、完全にコムソモール(共産主義青年団)のバッジである。バーレーン国旗に男女青年の顔が描かれているのがおもしろい。左側の朝日マーク?がなんなのかは不明。党のシンボルなのかしら?書かれているアラビア文字も判読不能
ボッテリとした七宝仕上げで、一昔前の作という印象を受ける。やや大きめの安全ピンを、ただハンダでくっつけたツクリもちょっと古い感じだ(この地域のバッジに関しては全く詳しくないので、バッジのツクリに関しての時代感覚は全く自信がない)。

バーレーンの現体制ももはや風前の灯火という感じで、崩壊後、これらのコミュニスト政党がどう活躍していくのだろうか。スンニ・シーア派対立が深まる中、これらの政党も宗派対立を超越したところで、貧富格差是正などの存在意義がありそうな気はするのだが・・・でもソ連の後ろ盾もない現状じゃやっぱりムリかなー。

【関連の既出項目】
リビア カダフィ大佐バッジ