デザインからして、ソ連でのKGBみたいな組織の記念バッジと思われる。何でそんなことが言えるのかというと理由は簡単で、槌鎌・下向きの剣、盾、赤旗のデザインはKGBに決まっているからだ。1944年の9月10日は、おそらく創立記念日なのだろう。
ブルガリア版KGBがどんな組織かよく知らないが、ソ連と類似の機関であることは間違いなく、だとすると、権力のための汚れ仕事をする組織であったのだろう。
このバッジ自体はなかなか良くできていて、上部左の七宝の傷みが惜しまれるが、七宝の色合いといい作りといい、雑駁な感じの多いブルガリアバッジにあって、比較的洗練された雰囲気の漂う一品だ。もっとも、ソ連のKGBバッジはすごく立派で高級感があるので、それに比べるとだいぶ小型で安っぽい感じは否めない。