大阪市を廃止し4つの特別区に再編するいわゆる「大阪都構想」の住民投票が昨日行われた。結果は否決。しかし、賛成692,996票、反対675,829票、わずか17,000票差であった。これで「大阪都構想」は、5年前に続いて2度目も僅差の否決となった。
まあこの5年間、大阪府と大阪市のトップが都構想推進派の大阪維新の会が占め、この都構想を実現すべく進めてきたのに反対票が上回ったのだから、もうこれはどうしようもないという気がする。色んな分析が行われているが、結局のところ「再編のメリットを示せなかった」という一点に尽きるのではないか。実は報道を見ていても、大阪市民ならぬ私も結局何のための再編なんだか理解できないでいる。
選挙の結果、大阪市は廃止されることなく存続することが決まった。
それを記念して(?)、今日は大阪市議会議員章の様々なバージョンを紹介することにしよう。私のコレクションにはなぜか大阪市議会のバッジのいろんなタイプがある。
なぜこんなにたくさんの種類があるのかといえば、制作時期による違いと思われるがそれぞれいつ頃作られたものかわからないのが残念である
逆三角形に某を突き刺したような形は、澪標(みおつくし)。水都・大阪のシンボルである。これを組み合わせたのがバッジのデザインとなっている。おもしろいのが上段左右の2つは、さらに周囲に千成瓢箪を配したもので、もちろん千成瓢箪は豊臣秀吉の馬印である。大阪の二つのシンボルを組み合わせたバッジである。
一方、上段中央は澪標の周囲に波模様をあしらって、海運で発展した大阪を示している。
時代により、全金属製のものあり、座布団付きのものある。それにしても異質なのが下段左側の澪標シンボルをそのままバッジにしたタイプ。一見、市議会議員章には見えないのだが、裏面にはしっかり刻印があるのだから間違いようがない。他の市町村、都道府県の議員バッジでもこうしたバッジは多くない。古い型のバッジであろうと想像している。
それにしても、新たに4区がもし誕生していたら・・・そうか、大阪に区議会議員バッジができていたわけか。それはそれで見てみたかった気も。