徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 埼玉県議会議員章

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夏がいくら暑いといっても、今年の暑さはまた格別。
そして夏になるたび、毎年のようにネクタイに背広という服装も変えるべきだという話題も目にする。これこそ政治主導で変えるべきだと。

実際、勤め人の世界では、服装にしてもまわりに合わせるべきだという意識が強い。上司の誰ひとりしてもいないなかで、クールビズだの省エネルックだの、自分ひとりで実践するというわけにはいかないのである。だからこそ、権力のトップにある政治家から変えるべきだという意見である。
確かにクールビズはそれなりに定着した。テレビで見る政治家も、最近はほぼノーネクタイ姿だ。それでもやっぱり上着はちゃんと着ているのだが。

私が思うに、ネクタイをやめるなら上着も脱ごうという意見は正論だと思うけど、実際に変えるのは難しいのではないか

通勤途中、駅前のロータリーで政治家が演説をしているのを目にする。市議会レベルから国会議員まで様々だが、さすがに暑いので、上着を脱いでいる人も多い。だが、ワイシャツの胸ポケットに議員バッジを引っかけている姿は情けない上着を脱ぐなら、バッジもしなければよいものを、議員のシンボルたるバッジだけはつけていたいのだろう。
まあ気持ちはわかるけど、これはナシだと思う。バッジというものは、ある程度服装とセットになっているものも多い。議員バッジは上着につけるようにできているのであって、ジャンパーやTシャツにつけることは想定されていない。ワイシャツにつけるのもダメである。

夏は上着ナシで、という意見は、正論だけど実現は困難と思うのは、結局ここである。
クールビズまでは政治主導が有功だったと思うが、日本の政治家にとって上着を手放すことはバッジをしないということに等しく、果たしてそれができるか。私はムリなのではないかと思う。

というわけで、今日の一枚は埼玉県議会議員(現用品?)の議員記章である。
手にとってみればわけるが、これをシャツにつけるにはできていないのである。いっそ、夏用のバッジというものを考案してみたらどうだろうとおもうが、バッジの権威はある程度の大きさや厚みが必要なので、それも難しいと思われる。

ともあれ、日本の議員バッジというのは、世界の徽章文化からみても多分に特異なものではないかという気がしている。