徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 社会主義協会バッジ

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社会主義協会バッジ

今日は久しぶりに(?)イデオロギー系バッジでも紹介しよう。このブログは、ネタ不足もあってメディアに登場した最近のバッジなども取り上げてはいるが、本当は古いバッジを堪能したいがために、そもそも始めたものなのだ。

今回は「社会主義協会バッジ」だ。

このバッジはいかにも私好みで、印章をそのままバッジにしたようなデザインが好ましい。「社会主義協会」と堂々と彫り上げられている。

社会主義協会、皆さんご存知でしょうか?

今も現役の団体で、「月刊 社会主義」を発行しており、公式サイトもちゃんと健在だ。公式サイトから、「社会主義協会とは」を見てみよう。

▼ 1951年6月、山川 均、大内兵衛向坂逸郎などがつくった雑誌『社会主義』の同人として、社会主義協会が誕生しました。日本社会党と、総評に結集する労働組合の強化を通じて、日本における社会主義の実現を目指して活動してきました。

▼ 社会主義協会の理論は、戦前の無産政党時代の「労農派」の流れを汲み、戦後は世界に先駆けて平和革命論を唱えました。資本主義の発展に伴う階級闘争の発達が、社会主義を実現する条件をつくり、社会主義への平和的移行を必然的にすると、私達は考えています。

 令和の時代にあって、今も1920年代までさかのぼる労働運動の流れをくむ団体が存在していることに、私などは深い感慨を覚える。「戦前の労農派の流れを汲み」というところなど、胸が熱くなってしまう。

なお、最新刊「月刊 社会主義」2020年10月号の記事タイトルは次のとおり。

「安倍退陣とコロナ危機」、「アベノミクスと独占の資本蓄積」、「コロナ禍で明らかになった医療政策の課題」、「新型コロナウイルス第一波の検証と課題」、「米国追随の軍事政策の破綻」、「コロナ禍での非正規労働者の雇用を守る闘い」、「反動を押し返す転換点になるか?」・・・

 まあなんというか、ここでもやはり新型コロナウイルスは大きな問題となっているのであった。

 

さて、本題のバッジに戻る。

このバッジのデザインはそのまま公式サイトのトップにも載せられている。協会の角印をそのままバッジにしたようなデザインで、とてもよくできている。朱肉をつけて、紙に押してみたいくらいだ。

・・・と、このバッジをスキャンして、ふと気づいた。文字の周りに残る赤い色は、これ、バッジの元の色ではなく、もしかして朱肉ではないか?

ルーペを取り出し、拡大してみた。やはり、これ朱肉の色だ。きっと私の手元に来る前、誰か知らぬがこのバッジで押印してみたらしい

うーむ、いや、その気持ちはよくわかります。私もやってみたいと思ってたくらいだから。ただし文字は左右反転してしまうけど。