無免許運転で自動車事故を起こし、東京都議会から2度の辞職勧告を受けている木下富美子都議。先日メディアの前に姿を現し、議員活動を継続すると表明した。
全然関心のない事件だったので、へぇとしか思っていなかったが、この写真を見て身を乗り出した。
無論、バッジのことである。
上につけられたSDGsバッジではない。その下の、東京都議員バッジ(東京都議会議員記章)である。
よく見てほしい。
ずいぶん擦り切れていて、座布団の紺色のビロード生地の下の金属が一部露出している。かなり使い込まれているようだ。またくたびれたバッジをして出てきたものだなあと思った。
さて、古いバッジを数多く眺めている私にとっては、擦り切れ磨耗した議員バッジ(市議、都道府県議、国会議員)はなじみの存在である。議員というのは常時バッジをつけているので、かなり傷むのだ。
私が気になったのが、バッジの座布団が擦り切れるには、どのくらい長期間使い込まれたのかという点であった。
木下都議は現在2期目で、初当選は2017年7月。ということは、彼女の擦り切れたバッジは、最長で4年間程度使い込まれたものということになる。
(なお議員バッジは当選ごとに支給されるうえ、予備も私費で購入できるため、当選回数の多い議員は議員バッジをいくつも持っているらしい)
うーん、議員がいくら常にバッジを佩用し続けるとはいえ、4年くらいでこんなに擦り切れてしまうのかという気もするが、先輩議員の中古バッジを借りていたのでもない限り、まあそうなのだろうと納得するほかない。