徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 埼玉県議会議員章 ~バッジの耐久性~

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一般に「議員バッジ」といえば、「なんだか偉そうなバッジ」と思われていて、まあそれはそのとおりだが、実態は様々である。
ビロード地のザブトン付きバッジをイメージする人も多いが、その辺は組織や時代によって変化するので、一概には言えない。

すでに紹介した衆議院議員章や、貴族院議員章などは、このザブトン付きタイプである。
一方、東京都議会議員章や、熊本県議会議員章のように、かつての都道府県議員バッジは菊花紋型をベースに中央にシンボルを入れた全金属製バッジだったりする。
まあツクリは異なれど、議員の権威を表すべく作られていることには違いない。

ところで、議員バッジというのは、決して当選以来、うやうやしく神棚や仏壇にあげっぱなし、ということはない。議員さんが常に使用するため、汚れたり傷ついたり、けっこうハードな使われ方をする。それに、割と立体感があるタイプが多いので、いっそう損傷しやすいのじゃないかと思う。

この画像の議員バッジを見て欲しい。全国共通タイプと思うのだが、その辺は資料がないので不明である。裏面に「埼玉県議会議員章」と刻印があるのでこのバッジの正体が知れるばかりだ。

それにしても、ご覧の通りのボロさ!
ビロードの毛はほとんど擦り切れて生地が現れ、さらにその生地すら擦り切れて金属の台が一部露出している。ヒモすら切れている。だが、ただのぼろいバッジでない証拠に、ちゃんとオリジナルの桐箱に収まっているものである。初め見たときは、箱を開けてみたら、中のバッジがこんな状態だったのでちょっと驚いたものだ。
一体、バッジってどのくらい使うとこんな状態になるのかなあ・・・。