徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

モンゴル 1級母親栄誉勲章

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今日は成人の日で、おかげで私も仕事が休みなんだが、せっかくなのでそれにちなんだバッジを・・・と思ったが適当なのがない。

ニュースを改めて読んでみると、今年の新成人は143万人、総人口に占める割合は、過去最低の1.12%。といっても、長い目で見ると、まだまだこの先、過去最低記録を更新し続けていくことになるのだろう。
昨年末の統計では、2005年の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子どもの数)が1・26前後に落ち込んだという。つまり、平均するとひとりの女性が生涯産む子供の数は、ほぼ1人だけ、ということになる。

戦前生まれの時代には、6人兄弟、7人兄弟などという家庭は珍しくなかった。が、今や3人でも多い方だ。貧乏だった時代には子どもが多かったのに、豊かになったら経済的な理由で子どもの数を増せないというのは、なんという皮肉な話だろう。

さて、今日の一枚は、モンゴルの母親栄誉勲章。モンゴルの伝統衣装を着た女性が、子どもを抱きあげる図。1級と2級があるのだが、1級は8人以上、2級は5~7人の子どもを生んだ女性に贈られる勲章だ。
ソ連でも同様の勲章やメダルがあって、多くの社会主義国にはソ連に準じる形で多産女性を表彰する制度があった。
日本にもかつて「産めよ増やせよ」というスローガンのあったが、しかし勲章やメダルを贈る表彰制度はなかったようだ(たぶん)。この点、考え方の違いがあるようで面白い。