徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

中国 毛沢東紅衛兵接見バッジ

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さて、前から話題にしているが、今年は中国文化大革命が発動されてから40年目の年に当たる。
どの時点を文化大革命のスタートにするかといえば、1966年5月16日(「5・16通知」)をもってするのが一般的だろう。
しかし、世間的に(特に海外に対して)この政治運動を知らしめることになったのは、毛沢東による天安門広場での第1回紅衛兵接見であった。

この日、1966年8月18日。40年前の今日である。

毛沢東による紅衛兵接見は、この年の8月から11月まで8回行われた。その度に50万人、100万人という規模の紅衛兵たちが天安門に集結し、毛沢東に歓呼の声を送ったものである。

さて、バッジを見てほしい。元になった肖像は、当時新聞雑誌にも繰り返し使用された毛沢東の写真である。
それがバッジではどのように表現されているか、ひとつひとつ見ていこう。
右上のボンボリ状のものは、天安門楼閣上に吊されているもので、これで毛沢東のいるのが天安門上であることを表現している。赤旗の波は天安門広場を埋め尽くした紅衛兵ら群衆で、毛沢東自身は解放軍の制服を身につけ(襟章が塗られている)、紅衛兵から贈られた赤い腕章をしている。
下にはなぜか松の葉が緑色で描かれているが、冬でも枯れない松は、中国では生命力や長寿などを示すおめでたい図柄のひとつである。