徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

ベトナム 完全勝利バッジ(1975年)

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アフガニスタンにおけるアメリカ軍の対テロ戦争は早くも10年を過ぎ、ベトナム戦争を超えて最長記録を更新したという。アメリカが手を引こうにも、イラクと違って中央政府の統治というものをほとんどまともに経験してこなかったアフガンでは、新たな統治機構を作ること自体が至難なのだそうだ。

ベトナム戦争では、反戦世論の高まりなどを受けて1973年春にアメリカ軍は完全撤退を果たした。北ベトナム軍はさらに南ベトナムに攻勢をかけ、1975年3月のバン・メ・トート陥落に始まり、チュー・ライダ・ナン、クワン・ロクなど主要都市をおとした。そして、4月30日、ついに南ベトナム大統領により無条件降伏が宣言。こうしてベトナム戦争はようやく終焉を迎えたのだった。

画像のバッジは、いわば戦争勝利記念章。
勝利のために」「1975 完全勝利」などの文字が見える。
カラシニコフを手に前進する兵士の背後には、陸海空の兵器が描かれている。バッジはこの頃のベトナム製によくあるツクリで、アルミ製にペイント彩色。このバッジは比較的保存状態がよく、ペイントがきれいに残っている。
デザイン自体は、北ベトナム軍バッジとしてはよくあるもので、ホーチミン作戦バッジなどとも酷似する。

【既出の関連項目】
ホーチミン作戦バッジ(1972年)