徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

中国 香港製文革期毛沢東バッジ

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うわー今日から7月か、これからもっと暑くなるなあ・・・などと思っていた私は、ニュースで思い出した。
そうか、今日7月1日は香港の中国返還10周年の日じゃないか!
それを記念して、香港モノを紹介するとしよう。

私はこれまで香港に2度行ったことがあるのだが、その2回目は返還直後の1997年の9月だった。街のCD屋では、確か売り上げランキングの第10位に中華人民共和国国歌「義勇軍行進曲」CDがランクされていたのを思い出す。
そのとき、ついでにマカオにも渡ったのだが、マカオの方は1999年に返還が予定されたのだが、当時はまだポルトガル領なのであった。

さて、その時の香港訪問だが、私にはひとつの目的があった。
それは、香港製毛沢東バッジを入手するのだ!というものであった(それだけが目的ではなかったけど・・・)。

1966年、大陸中国文革勃発後、香港でもそれに呼応して、親中国系の市民や労働組合毛沢東支持の運動を繰り広げ、反英闘争(香港当局は「暴動」と表現した)が激化する。
その時期、香港でも数々の毛沢東バッジが制作されたのだ。

外地製作の毛沢東バッジの存在は、関連本に掲載されたりしてコレクターにはよく知られており、珍重されていた。
その年、夏休みをなんとなく取り損ねていた私は、一念発起、香港に毛バッジを探しに行った。ああ、10年前の私は、よほどヒマだったのだな。

汗をかきながら骨董街を歩き回り、入手できた香港・マカオ製の毛バッジは30点あまり。短い滞在時間にしてはまあまあの成果というべきだろう。また、そのほかに大陸広東地方製作の毛バッジ多数バックに積み込み、帰国した。
あれから毛バッジはさらに高騰を続け、今にして思えば、あの時が最後のチャンスだったような気がする。

そしてこれがそのとき手に入れた香港製毛バッジのひとつである。
裏に中華人民共和国万歳! 1949-1968 (港)」とある。「(港)」とはもちろん香港の略記。おそらく国慶節(中華人民共和国建国記念日、10月1日)の記念バッジだろう。

このバッジでは簡体字を使っているが、繁体字の書かれたものもあったりしておもしろい。
ただ、残念ながら、それら香港製バッジのデザインはあまり独特なものはなく、ややパターン化したものが多い。