徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

アメリカ アンクル・サムの「一緒に引っ張ろうぜ」バッジ

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7月4日はアメリカの独立記念日なのだが、イギリスでの相次ぐテロ事件を受け、さぞや厳戒態勢が敷かれるのだろう。というよりも、いつまでもこんな状況が続くのだろうと思うと、なんだか暗い気持ちになる。
今年は無事かも知れない。でも来年は? その先は?
いったいいつになったら・・・いや、ビクビクせずにいられるようになる時なんてもうやって来ないんじゃないか?と。

そんなわけで、今日はアメリカのバッジを紹介する。
以前も、擬人化されたアメリカ、アンクル・サムの戦う姿のバッジを紹介したが、今日のバッジもアンクル・サムだ。
ただ、時代はちょっと違う。

前のバッジは、19世紀末に勃発した米西戦争当時のものだが、こちらは1940年代、第2次大戦時のものである。

仕掛けのあるバッジというのがたまにあるが、これもそのひとつ。
「LET'S PULL TOGETHER」
と書いてあって、左の突起を下に動かすと・・・あらあら!
腕まくりしたアンクル・サムの手によって、鈎十字印のついたあのチョビ髭おやじ(よく似ている)が木に吊されるのだ。
いやー、すごいなこのセンス。これバッジですよ、あくまで。

細工自体は昔の子供のオモチャみたいでなんだかノスタルジーを感じてしまうのだが、あまりにもエゲツない。「鬼畜米英」をスローガンにしていたかつての我が国でも、ここまで露骨なネタをバッジにすることは、おそらくなかったんじゃないかと思う(私の知る限りではない)。
まさかとは思うが、このバッジは実はシリーズものになってて、ムッソリーニや、そしてトージョーが吊されたりするのはあるまいね?(あってりして