徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

'' Donu du biletojn de taga alig^o. '' ~エスペラント超ビギナー、世界大会に参加!~

連日の猛暑だが、まさにこの時期を待っていたのは私である。このブログでも何回か紹介してきたが、第92回エスペラント世界大会が、42年ぶりに日本で開催された。開催地は横浜。
なんとしても行かねば!と、エスペランティストでもないのに一日千秋の気持ちで待ちわびていたのである。そう、昔からエスペラント語は私の関心を惹き続けていたからだ。
開催期間は8月4日から11日の1週間。メイン会場は、みなとみらい駅のほど近く、パシフィコ横浜
(今日午前、閉会式が行われた。)

しかし、マスコミにも全然取り上げられないのはなぜだろう。ネットで検索しても、「ヨコハマ経済新聞」とか正直あまり聞いたことのない新聞でしか扱われていないようなのだ。
全国紙は何をやっておるのだ!マスコミの教養の問題か、などと八つ当たりもしたくなる。

それはともかく、横浜なら難なく我が家からも行けるのだが、昨日8月10日に夏休みをとって参加することにした。昨日はそのまま横浜に泊まることに。
せっかくなので、すこし贅沢をさせてもらおうと、会場からも近いヨコハマ・グランド・インターコンチネンタル・ホテルに宿泊予約を入れた(あのインターコンチ!)。
私の気合いの入れようを察してもらいたい。
(注:ただし素泊まり

せっかく参加するんなら、少しくらいはエスペラント語がわからないとおもしろくも何ともない。そこで一念発起、その辺の本屋で買ってきたエスペラント入門書を頼りに、この2週間ばかり連夜自学自習した。
いくら簡便合理的な人工語とはいえ、覚えることはいくらでもある。はじめは思うようなスピードで進まなかったものの、しばらくしてくると、全体の構造が理解できてきた。
語学の入門は絶対人に教わらないとダメだと考えている私だが、このわずかな期間の体験で、自習だけで学ぶとすれば、はこれほど適した言語はないと確信するに至った。エスペラント運動には前から関心を持っていたが、言葉そのものにあまり注意を払っていなかったことが残念だ。

さて、当日。
この日も暑かったが、ワクワクしながら横浜に乗り込んだ。
みなとみらい駅からパシフィコ横浜へ・・・おお、入り口に看板が!
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「受付は5階」とあるのでさっそく行ってみる。
着くなり、おおーっ・・・と思った。目に飛び込んできたのは、見るからに世界中から集まってきた多くの人たちだ。民族衣装を着た人もいたのだが・・・エスペラント語を、本当にみんな話している!まるで外国である。開催国である日本人のスタッフやボランティアも、やりとりは日本語ではなかった。

生きて活用されているエスペラント語。正直、それだけで、なんだか頭がぼうっとする気がした。
そこでもここでも、会場の周囲の全員がエスペラント語を話しているのだ。世界の橋渡し言語を目指したエスペラント語だが、ここでは真実その役目を果たしているではないか。
私は、初めてナマで話されているエスペラント語をここで耳にしたのである。

にわか勉強をしたおかげで、会話の内容までは聞き取れなくても、単語は断片的に耳に入ってくる。多少は効果はあったというわけだ。
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エスペラント語をナマで聞くのも始めての私だが、今度は受付で1日参加券(正規の参加者とは別に、1日参加者用の料金も設定されているのだ)を買わなければならない。
SURLOKAJ ALIG^OJ(現地参加) 」の受付で、今度は始めて自習以外でのエスペラント語を発した。まずは、あいさつ。「Saluton!(こんにちは)」。
それからやや詰まりながら、「Dunu du biletojn de taga alig^o.(1日券を2枚ください)」とゆっくり言った(同行者分も買ったのだ)。
相手はひょろりと背の高い白人青年で、どうやらUEA(世界エスペラント協会)の職員らしかった。どうやら私の言わんとしていたことは伝わったらしく、領収書と首から提げるカードを渡してくれた。
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(「1日券 8月10日金曜日」とある。正規の申込参加者は、名入りのカードを首から提げている)

1人6,500円とそれほど安くはないが、正規の参加券は4万円以上もする(もちろん期間中ずっと有効)。それに、文化事業に貢献すると思えば無駄な金ではない。

長くなったが、いよいよバッジである。これこそ私がここに来たもうひとつの目的なのだから。バッジコレクターとしては、やっぱり大会バッジは押さえておきたいアイテムだ。
会場には図書販売コーナーも設置されていて、本だけではなくエスペラントグッズも購入できる。
バッジはどこかな~と探すと、おお、あった。
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(ひとつ150円くらいで売っていた)

思いのほかいろんなバッジがそろっている。
だが、私の集めている古いエスペラントバッジとは違って、やっぱりいずれも最近のものらしく安っぽく興味を惹かれない・・・
まあせっかくなので、ザメンホフ先生の肖像の入ったバッジと今回の横浜大会バッジなどをいくつか購入する。
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(大会バッジ)

エスペラントバッジ、通称「緑星章(insigno de verda stelo)」は、エスペラント語を話す人の目印になっているので、大会参加者はみんなバッジをつけているのだろうと想像していた。ところが意外なことに(と私は感じた)、あんまりバッジをつけている人が少ない。しかも、(私の感覚では)いいバッジつけている人はいない。もっとエスペランティストなら、緑星章にこだわりがあるだろうと思っていたのだが・・・まあそんなものなのかな。

それでも、やっぱり緑の星を胸に輝かせている人を見るとちょっとうれしくて、こっそりと写真を撮らせてもらったりした。
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・・・いろいろあって書ききれないので、次回に続きます。
とにかく、わざわざ参加してよかった、と思ったものです。