徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

エスペラント SATロッテルダム大会(1957)

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国際補助語の普及をはかるエスペラント組織は、政治的にはニュートラルであることをうたっている。
人類平等、世界平和を言語の立場から実現するというのがそもそもエスペラントの存在意義なのであって、そのためであれば政治的な立場にはこだわらないというのが基本的なスタンスであるらしい。
「小異を捨てて大同につく」ということだろうか。

そのような立場に満足しない人たちはいないのだろうか、と誰でも疑問に思うところだが、やっぱりエスペランティストの中にもそのような人たちも現れる。
1921年、「Sennacieca Asocio Tutmonda(略称SAT、全世界無民族協会)」が設立された。国際的階級闘争の立場からエスペラントを活用しようという、いわば「エスペラント左派」ともいうべき組織である。

SATの組織は世界各国につくられ、もちろん日本にも今もある。そして独自の大会を開催しているのである。
今日のバッジは、そんなSAT大会記念バッジである。

ROTERDAMO AUG.1957 S.A.T. 30A ESPERANTO KONGRESO」、すなわち1957年8月、ロッテルダムにおけるSAT大会である。
エスペラント大会バッジには、開催地にちなんだ意匠が用いられるが、この中央の銅像みたいのはなんなのかなあ。ロッテルダムのシンボルかなんかなんでしょうか?