徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 歴代皇陵参拝会員章

イメージ 1

巷はすっかりクリスマスムード一色。
今日の関東地方は暖かく、風もなくて外でも過ごしやすい気候。せっかくの連休なので、今日は外食してその雰囲気を存分に味わってきたところだ。

でもまあ、考えてみれば今日は天皇誕生日なのであった。すっかり忘れてたよ。

それじゃあ、何か天皇関係のバッジでも・・・と思ったのだが、ハテふさわしいモノが全然ない。その代わりによく分からないものが見つかったので、それでも紹介することにしよう。

表面だけではよく分からないのだが、なんのバッジだか裏面にちゃんと書いてある。
歴代皇陵参拝会員章」。
そう思って表面を見直してみると、2羽の鳳凰が囲む中央の「」というのは、なるほどそういうことである。しかも、よく見ると「陵」の字を丸く取り囲んでいるのは、5つの「皇」の字である。なんで「皇」の字が5つある理由は不明。単にデザイン上の理由かもしれない。

ネットでもいろいろ探したのだが、この参拝会の正体はさっぱり不明である。バッジはツクリからして、おそらく戦後のものと推測しているのだが。

「歴代皇陵」というからには、ある特定の陵墓だけへの参拝を目的とした団体でないことは明白である。
宮内庁のサイトによると、神武天皇から昭和天皇に至るまで、全124の陵墓の所在地と交通アクセスまで詳しく紹介されているのだが、もちろん科学的にすべての天皇陵の所在が特定されているわけではない。むしろ、陵墓か特定されている天皇の方が圧倒的に少数、というよりほとんど例外的存在であるらしい。

ま、その真偽は宮内庁がそれらの発掘調査を容認していないため、なんともいえない。それどころか、後になって、指定されていない墳墓が科学的な発掘調査によって天皇陵の可能性があると判明しても、今までの指定を変更することもできない、という皮肉な状態にあり、いったい誰のためのなんのための陵墓保護なのかさっぱり分からん、ということだ。
まあその手の話にいちいちホントかよ、とケチをつけるのも野暮であろう。例えばキリスト教の聖遺物だって、疑ってかかったらきりがないわけで・・・。

真偽のほどはともかく、宮内庁サイトで詳細に交通アクセスが掲載されていることから推測されるとおり、参拝する人もけっこう多いのであろう。おそらくこの歴代皇陵参拝会のメンバーも、全124代の陵墓参拝を目指して活動するのではないか?と想像される。
宮内庁指定の天皇陵は、思いの外、局在している。東京、香川、山口を除けば、あとはすべて近畿地方である。それも、京都、大阪、奈良に集中しているのだ。

なるほど、これなら意外に全天皇陵参拝はそう難しくはないかもしれない、と地図を見て思ってしまったことである。
もっとも、天皇陵以外の皇族の陵墓を踏破しようと思ったらこれは相当大変そうだが。