先日、編纂に24年かかったという「昭和天皇実録」が、ついに完成したというニュースがあった。宮内庁が作製した「正史」であり、新事実があるかという点に注目が集まっている。まあ、現宮内庁が作った「正史」に、今まで全く知られていなかった驚愕の新事実が盛り込まれているとも思えないが、労作であることは間違いないだろう。
昭和天皇といえば、この一枚を紹介しておこう。
1921年(大正10年)、当時皇太子であった昭和天皇は、戦艦香取に乗船し、欧州訪問の旅に出た。歴代皇太子初となる大事業であった。イギリス、フランス、ベルギー、オランダ、イタリアを歴訪し、9月に帰国した。
このとき、昭和天皇はまだ20歳。始めて見る異国の風土や文化は、若い感性を存分に刺激したことであろう。
後に、昭和天皇は弟の秩父宮親王に強く留学を勧めたといわれるが、若い頃の欧州見聞旅行に大いに得るものがあったためだろう。
1921年(大正10年)、当時皇太子であった昭和天皇は、戦艦香取に乗船し、欧州訪問の旅に出た。歴代皇太子初となる大事業であった。イギリス、フランス、ベルギー、オランダ、イタリアを歴訪し、9月に帰国した。
このとき、昭和天皇はまだ20歳。始めて見る異国の風土や文化は、若い感性を存分に刺激したことであろう。
後に、昭和天皇は弟の秩父宮親王に強く留学を勧めたといわれるが、若い頃の欧州見聞旅行に大いに得るものがあったためだろう。
さて、画像の一枚は、その記念グッズである。
表面に描かれているのは菊の紋章と、軍艦のシルエット。これは御召艦の戦艦香取であろう。裏面には、「皇太子殿下御外遊記念 1921」の文字がある。刻印はないが、材質は銀のようである。
表面に描かれているのは菊の紋章と、軍艦のシルエット。これは御召艦の戦艦香取であろう。裏面には、「皇太子殿下御外遊記念 1921」の文字がある。刻印はないが、材質は銀のようである。
さて、半年にわたる外遊から帰国した皇太子を待っていたのは、盛大な祝賀行事であった。都内では花火が打ち上げられ、提灯行列なども行われたという。
このバッジがなんのため作られたのかよくわからなかったが、おそらくオフィシャルなものではなく、その祝賀ムードにのって作られた記念グッズであろうと思われる。