徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 資生堂販売員バッジ

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商売は商売でも、イメージを売る商売、というのがある。
ファッション関係業界はその代表だろう。有名老舗会社ならなおのこと・・・。

電車に乗っているときも、買い物をしたりするときも、どんなバッジをつけているか気になってしまう私。
これまで、あっこれいいな・・・と印象に残った社員章のひとつが、実はミキモトのバッジだ。あの真珠のミキモトである。

ミキモトの店員がつけていたそれは、銀色のアコヤガイの形をしていて、その中に小さな真珠がひかるデザイン。何ともかわいらしく、真珠のミキモトを象徴しているところが、またいい。
とても気に入ったので、できれば写真に撮ってきたいくらいだったのだが、さすがにそれはできなかった。残念だ。
ミキモトといえば、真珠養殖業だけではなく、日本の老舗ジュエリーメーカーである。おそらくデザイナーもジュエリーデザイナーが手がけているのだろう。
普通の会社よりもバッジのデザインに力が入るのは当然のことであろう。

さて、今日の一枚は、資生堂の販売員の男性用バッジである。この三日月型の裏足をもつタイプは総じて古いものだ。裏面にはシリアルナンバーが刻印されている。
なんのヘンテツもない、といってしまえばそれまでだが、ジャラジャラとたくさんのバッジが混じっている中でも、このバッジは一見してはっきりと高級感を感じさせた。
よく見てみると、うーむ、確かに良い出来だ。紫色の七宝の配色が絶妙で、シックな気品を漂わせる。材質は銀で、透明七宝を通して全体に明るさが醸し出されている。
同じ外交販売でも、保険屋のそれとはひと味もふた味も違っているように見える。

さすがに老舗化粧品メーカーだなあ。・・・などと変なところで感心してしまった私である。