徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

キューバ バティスタ大統領キャンペーンバッジ

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キューバカストロ議長が、ついに引退表明を行った。
革命の闘士もいまや81歳。今も公の場では軍服姿を貫き通す彼だが、軍服姿もだんだん痛ましさが漂い始めてきたといっても、まあ人間だものしかたない。
健康状態も悪化しているようで、たびたび公の場から見えなくなることが増えて久しい。まあ潮時というべきだろう。自ら引退を表明したのはよかった。

せっかくなのでカストロバッジを紹介すべきところだが、それは以前紹介したきり新しいネタもないので、彼やゲバラたちに打倒されたバティスタ大統領のキャンペーンバッジ'''を紹介しよう。
ちなみに、バティスタ大統領の肖像バッジはこちら

もっとも選挙の方は不利に展開し、それを見越して結局軍事クーデターで大統領になってしまった。
が、結局バティスタ政権は腐敗し、アメリカの傀儡状態に陥る。貧富の格差の拡大、政治の腐敗は極度に達し、ついに1959年、カストロゲバラら革命派に打倒されてしまう。が、彼も結局は軍事クーデターで政権を握ったのであり、正直あんまり同情する気は起きない。
アメリカに亡命したバティスタが、二度とキューバに戻ることはなかった。

さて、バッジを見てみよう。
描かれているツルは、よく見ると片足を怪我しているが、これはバティスタが選挙運動中見つけて助けたツルといわれる。バティスタのキャンペーンバッジによく登場する。下のアメリカ先住民的な人物は、おそらくはキューバの象徴として用いているものと思われるが、詳細は不明。

バッジには、バティスタは死なない」というスローガンが書かれてあり、怪我を負ったツルと自らに自らを投影しているようだ。