まだ続きます、キューバシリーズ。
これも大統領の選挙キャンペーンか何かのバッジと思われるが、バティスタの肖像バッジ。やや太った丸顔にオールバック。精力的な顔立ちが印象的な人物だ(このバッジの肖像はあんまり太っては見えない)。
余談だが、80年代後半、ゲームセンターにその名も「ゲバラ」というシューティングゲームがあった。オープニングからしていきなり「チェ・ゲバラに捧ぐ」というロゴから始まる。プレイヤーはゲバラを操作し、グランマ号でキューバに上陸し、射撃したり、手榴弾を投げたり、戦車に搭乗したりして、政府軍をやっつけていくのだ。このゲーム、2人同時プレイが可能で、それぞれゲバラとカストロを操作して、協力して戦うことができる(笑)。ゲームとしてなかなかおもしろく、ゲーム下手な私もけっこう楽しんだ記憶がある。さらにファミコンでも発売されたので、中古を購入してプレイしたものだ。ファミコン版では、無限コンティニューが可能で、やられてもやられても、その場から再スタートできるため、ついにアーケード版では到達できなかったラストまでクリアすることができた。そしてラストボスとしてプレイヤーが戦う敵がこのバティスタ大統領なんである(笑)。それがもう、なんだかタコのお化けみたいなヤツで、もちろん大変強い。こいつをやっつけると、「バティスタ大統領は打倒された・・・キューバは解放されたのだ」とかなんとか、そんな意味の文が現われ、感動のラストシーンとなる。
今こうして説明していても、スゴイゲームだったよなあ。今では結構な高値が付いているとも聞く。
それが故に、私がバティスタ大統領と聞いて思い出すのはこの精力にあふれた顔立ちではなく、タコのお化けのような敵の姿なのであった。