徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 オリンピック候補都市キャンペーンバッジ ~東京ユビキタス計画実験に参加~

ユビキタス・コンピューティング」について、最近仕事の関係で講演を聴く機会があって、講師から話があったのが、「東京ユビキタス計画・銀座」の実証実験だった。
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(実証実験の案内ポスター)

ユビキタスID技術とはなにかというと、
「場所やものに世界唯一の固有識別子ucodeをつけ、コンピュータが自動認識することにより、現実世界とバーチャル空間を結びつける最先端テクノロジー
と、手元のチラシにはある。

要は、専用端末を持ち歩くと、店舗情報、道案内などの情報提供サービスを受けられる、というものだ。
ユビキタスの講演会が割とおもしろかったので、興味を持った。ネットで調べると、1月30日から3月1日までのうちの25日間実施しているという。午前と午後90人ずつ参加できるのだが、どの日も割と空いているみたい・・・
他の日は都合があったので、結局最終日の今日参加してきた。ネットで予約を入れたのは2週間前だが、今日の当日申込みでも全然OKだったようだ。
(どうでもいいが、今、「今日参加してきた」と入力したら、「共産化してきた」と変換してくれるわが愛機・・・「愉快な誤変換」かよってオイ)

最近風の強い日が多くて困るが、今日は暖かくて散策日和となった。
地下鉄銀座駅近くの集合場所で、内容や機器の取り扱いについて説明を受ける。
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(首から提げているのが専用携帯情報端末ユビキタス・コミュニケータ」。画像と音声で情報が示される)

・・・試してみた感想は、率直に言うと、便利は便利だけど期待していたほどビックリするようなことはなかったかな、と。イメージ的には、美術館の展示会などで貸し出される自動音声案内、あの機能が強化されたような感じ。

一番利用度が高いと思われる店舗などの案内情報じゃないかと思うが、実験段階なのでまだ数も限られているし、その内容ももっと充実しているとよかった。まあ最終的にはシステムよりも、コンテンツの問題なんだよなーということを再認識した。どんな優れたシステムでも、魅力的で役立つ情報が乏しいとどうにもならない。
だが、銀座をまったく初めて訪れる人、特に日本語の不自由な外国人観光客などにはよいかもしれない(今回の試験でも、英語、中国語、韓国語に対応している)。銀座にはもう何度も来ているという人も、例えばレストランや観光地を探しているうちに意外な新発見があるかも知れず、そういう可能性は期待できる。システムや情報は運用しているうちに改善され、充実していくものだ。

・・・約1時間半の実験を終え、機器を返却しアンケートを記入すると、帰り際に粗品をくれた。
なにかというと、 「2016オリンピック候補都市・東京」のキャンペーンバッジ(笑)。ここでやっとバッジが出てきたね。
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もちろんユビキタスとは関係ないのだが、今回のこの試験は東京都が参加しているので、都からのPRというわけだ。
この五色のリボンが、2016東京オリンピック招致運動のシンボルマーク(都内ではたまに見かける)。
まさかユビキタス実験に参加してオリンピック招致バッジをもらうとは思わなかったが

今年2008年が北京、2012年がロンドン。その次の2016年の開催都市は、2009年10月に最終決定するのだそうだ。今のところ、開催計画が立候補都市から提出されている段階で、今年6月には5都市に絞られることになっている。
さーて、どうなるかねえ。

東京のライバルは、アゼルバイジャン(バクー)、アメリカ(シカゴ)、カタール(ドーハ)、スペイン(マドリード)、チェコプラハ)、ブラジル(リオデジャネイロ)となっている。
日本の五輪招致運動といえば、名古屋(1988年大会)、大阪(2008年大会)と惨敗の記憶が強く、関係者に深刻なトラウマを残したとされる(笑)。
長野(1998年冬期)では勝ちを収めたが、いずれの招致運動にも巨額の公費が投じられてきたこともあって、財政状況が厳しい中、東京への招致にも慎重論が根強い。
特に名古屋では敗北のショックが甚大だったという。かつては「名古屋人の前でオリンピックの話はするな」と噂されたもので(たぶんにジョークだ)、「もう二度と名古屋はオリンピックなど招致しない」、と決然として語る関係者もいたもんだが東京は大丈夫か。

客観的に見ると、2008年がアジアでの大会となるだけに、2016年にまたアジアに来る可能性は厳しいと思うんだがなあ。