徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

中国 3.8紅旗手バッジ

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日本では、「3月8日の国際女性デー」の知名度は低くて、意識することもないまま過ぎてしまうのだが、今もこの日を記念日とする国は多い。
もともとは20世紀の初頭、アメリカで起こった女性参政権運動に端を発するのだが、ソ連や中国など社会主義国では女性労働者の記念日となった。メーデーもそうだけど、そもそもの始まりがアメリカであったことは興味深い。昔のアメリカでは、労働者の権利意識は高かったのだ。

今も中国では女性労働者は半日の休みとなっているはずである(昔はそうだったのだが、たぶん今も変わっていないと思う)。

で、このバッジだが、「三八紅旗手」とあることから、おそらく女性労働者の模範章みたいなものじゃないかと想像している。三面紅旗(3枚の赤旗)と、毛沢東の頭像、歯車、麦穂というおなじみのデザイン

裏面には「安東市 婦女連合会」という刻印が見える。安東市というのは、現在の遼寧省丹東市のことである。鴨緑江を挟んで北朝鮮に接する街である。丹東市と改名されたのは1965年。デザインからしても、まあ50年代の終わり頃のものと推測される。

日本でも、3月8日が記念日になればいいのにな。