徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 公認会計士バッジ

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仕事の都合上で、昨年の春に初歩研修を受けたのを機に、一念発起してチャレンジしたのが、簿記試験であった(ただし3級だ)。

ところが、やってみて改めてわかったのだが、これほど自分に不向きな勉強もないのであった。
「計算能力のなさ」どころの話ではなく、計算途中で発生するミスの多さに、オレって脳に障害があるんじゃないかと半ば本気で思ったほどだ。

簿記をかじったことのある人なら誰でも分かるが、貸方・借方の数字がピタリと一致していなければ、それはどこか必ず間違っている証拠である。
ところが、問題集をやっていても、なぜかサッパリ合わないんだな!
仕訳の仕方うんぬんという簿記上の問題じゃなく、「たしざん・ひきざん」(とひらがなで書きたくなるようなレベルでの)が問題なのだった

昨年11月の試験では、あと1問合っていれば・・・というレベルながら不合格。最後までたどり着かず、試験終わった瞬間に「これはダメだろう」と思ったほどだから、予想より結果はよかったといえるほどだ。
それでも不合格はどうにも悔しくて、再チャレンジを誓った。問題集を1冊新たに買い直し、最初から最後までやってみて、さらにデキの悪かったところを繰り返し当たった。

さすがにそのおかげで、異常なな能力不足にも関わらず、昨夜、商工会議所のサイトの合格発表で自分の受験番号を見つけることができた。祝合格!
普通3級くらいは1発で受かるもので、全然自慢にもならないんだが、今はちょっと、2級までチャレンジしてみようかなあという気分になりつつある。ああ、でも無理かなさすがに・・・

さて、そんな簿記の話に因んだバッジの話。
士(サムライ)バッジについてはこれまでも少し触れてきたが、これもその一種。
公認会計士バッジである。

公認会計士法では、
公認会計士は、監査および会計の専門家として、独立した立場において、財務書類その他の財務に関する情報の信頼性を確保することにより、会社などの公正な事業活動、投資者及び債権者の保護等を図り、もって国民経済の健全な発展に寄与することを使命とする。
としている。財務と会計のプロ中のプロだ。

その公認会計士になるためのハードルは非常に高い。
短答式試験マークシート方式。2日間)
論文式試験(3日間)
③ 実務補習(所定単位修得)
④ 業務補助(2年間以上、監査法人又は公認会計士の業務を補助する等)
⑤ 統一考査(日本公認会計士協会
となり、統一考査に合格すると、初めて日本公認会計士協会に登録することができる。
はぁぁ~。簿記3級くらいでヒイヒイ言っている私には、遙か雲の上のそのまた上の資格である・・・

ある各種資格サイトでも、司法試験、弁理士司法書士などと並んで最難関資格と位置づけられており、全国でも約1万5千人くらいしかいないらしい。ということは、このバッジもなかなかレアものと言うことができるだろう。
(ちなみに、簿記3級は、5段階の難易度で下から2番目)

バッジを見てみると、襟につけるバッジとしてはやや大きめで直径約18mm。まるでゴルフボールみたいな感じで、一見、ゴルフ場の会員バッジかよ?とも言いたくなる雰囲気なのだが、「C.P.A.」(Certified Public Accountantの略)の文字が大きく入れられているので、それと知れる。
裏面には、日本公認会計士協会 正会員」の文字と、「第○号」と4桁のシリアルナンバー、「SILVER」の刻印が見える。
全体に厚みのあるツクリで、しかも純銀製なので持ってみると思いのほかズッシリ感がある。文字や縁に見える金は、金メッキじゃなく金張りのように見える。よく見ればそのあたりはさすがに偉そうな感じである。

しかし、資格の難易度の割には、このバッジのデザインはあまりにもひどい。ハッキリ言ってダサイ。
もうちょっとなんとかしてやってもよかったんじゃないかと思ってしまう。
数あるサムライバッジの中でも、特に難易度S級資格の中では、最低ランクのバッジデザインだ(私見だ)。
まあバッジの格好良さと資格の偉さは別に比例するもんじゃない。こんな試験に受かる人、マジですごいと思いますよ。いやホント。