徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 「ゆるキャラ」バッジ 浜名湖花博

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みうらじゅん言うところのゆるキャラ・・・定義はよく分からないが、公官庁や地方公共団体などが地域興しやイベントのために作ったPR用キャラクター、とでもいえばいいだろうか。最近では、「はばたん」、「ひこにゃん」、「キッコロモリゾー」などの人気キャラもあって、今や経済効果上もなかなかあなどれない。

ところで、最近ゆるキャラ業界でちょっとした議論になっているのが、「平城遷都1300年祭のマスコットキャラクターだ。
ネット上では、「きもちわるい」「かわいくない」「不気味」などなど、このキャラクター(愛称未定)と選考のあり方に批判が集中。
ゆるキャラ」特有の、まじめに考えた上にプロセスを踏まえて選考したがために、なにかが決定的にずれてしまい、それを温かく見守ろうじゃないか・・・という微笑ましいノリとは全然違うギスギスとした話になっている。
もっとも、1300年祭事業実行委員側は、批判に対して選考の正しさをアピール、考え直すつもりは一切ないようだ。

毎日新聞では、「<平城遷都キャラクター>審査費「ひこにゃん」の5倍 情報公開も不十分」という記事を掲載。選考のあり方にも疑問を呈している。
それによれば、他のイベントでのキャラ選定費用について、「浜名湖花博350万円程度、のじぎく兵庫国体50万円程度(一般公募の賞金)、愛・地球博600万円程度、国宝・彦根城築城400年祭100万円程度」という例が挙げられている。

というわけで、今日はたまたま手元にあった(友人からもらった)浜名湖花博(2004年開催)のキャラクターバッジを紹介する。愛称は「のたね」。
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(こちらは個別キャラのバッジ)
じょうろのキャラは「ジョウロン」、ネクタイ締めているのが「パパフラ」、オレンジ色の花は「ママフラ」・・・なのだそうだ(家族らしい)。

うーむ、どうです、これ? 正直、あんまりこちらもイケてる感じは全然しないんだが・・・
まあ、ゆるキャラなんてのはその「イケてない感じ」が脱力の笑いを誘うと思うので、あんまり絶対反対とか白紙撤回を要求する!みたいな議論自体もそぐわない感じもする。世間には「キモカワイイ」という概念もあることだし・・・・といっても、私もどんなキャラなのかと初めに見たときは「これでは批判も無理からぬ」と思ったことを白状するが。

平城遷都1300年祭キャラの方はまだグッズ化はされていないようだが、バッジになったらひとつ記念にほしい。それまで批判もモノともせず、がんばってもらいたいものである。ぜひ、このブログで「角の生えた坊主キャラバッジ」(仮称・笑)を紹介させていただきたい。

なお、これまで当ブログで取り上げてきた「ゆるキャラ」たちのバッジは次のとおり。見てのとおり、ゆるキャラは着ぐるみが相場だが、バッジとも極めて相性がよいのである。