徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

ミャンマー ビルマ鉄道バッジ

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ミャンマーのサイクロン被害が大変なことになっているようだ。こうした自然災害による被害は、発生の規模自体もさることながら、防災インフラの整備程度の方が、大きく影響するものだ。
日本でも、かつて阪神淡路大震災で大規模な被害が生じたが、あれが人口の集中した発展途上国の都市であれば、同程度の地震でも遙かに深刻な被害となったはずである。

ともあれ、ミャンマーでは今回の災害での死者は10万人に達するともいわれ、二次被害の状況如何ではさらに大変なことになりかねない。
これが21世紀の世界の現実なのだと思うと、改めて暗澹とせざるを得ない。今日私が平和にうちでゴロゴロしていられたのも、私が賢明で有能で努力を惜しまなかったからでもなんでもない。単に運がよかっただけなのである。

ところがミャンマーでは、国際的非難をよそに、当の軍事政権は国際的援助の受け入れを拒否、さらに憲法国民投票を強行するなど、この先この政権はもつのかね?と危ぶむ声ももっともである。

で、今日のバッジは、そのミャンマーの、というかビルマ鉄道のバッジである。
上部にビルマ語でなにやら書かれていて(読めない)、下には英語で「BURMA RAILWAYS」、中央には羽を広げたクジャクが描かれている。クジャクミャンマーのシンボルであり、国鳥にもなっている。

全体はすこしボッテリとした感じのオレンジの七宝で仕上げられているが、なんだかこの不純物?の多い七宝の雰囲気は、ビルマバッジの特徴であるように思える。
ビルマ よく分からないバッジ(旧国旗)もあわせてご覧ください。雰囲気が似ている。)

普通、鉄道というと、動輪やレール、機関車などがシンボルに用いられることが多いようにも思うが、クジャクをあしらうあたり、ビルマ人意識というか、そういうものがにじんでいるようにも感じる。