意外なところで意外なバッジを見つけることはよくあるが、このバッジもそのひとつ。
「coal」と書いてあるから、石炭関係の社員章かなにかかと思ったら、裏を見れば「社青同 三池調査団」の文字。ビックリして、即購入。
「coal」と書いてあるから、石炭関係の社員章かなにかかと思ったら、裏を見れば「社青同 三池調査団」の文字。ビックリして、即購入。
社青同、すなわち日本社会主義青年同盟は、1960年、旧社会党青年部を中心に結成された。まさに三池争議と60年安保闘争の全盛期である。今、参議院議長を務めている江田五月も東大在学中に参加していた。
三池争議は、結局の所、組合側の敗北に終わった。といっても、会社側も無傷だったわけではない。
三池争議は、結局の所、組合側の敗北に終わった。といっても、会社側も無傷だったわけではない。
1997年、三池炭鉱はすべて閉山。囚人労働も、戦後史に名を刻んだ労働争議も、粉じん爆発事故も、すべて過去のものとなった。
今も巨大なボタ山が残り、竪坑櫓がまるで墓標のように立ちつくす様は、何とも言えない風景である。いつかいってみたいものだなあと思いつつ、今もその機会を得ないままである。
今も巨大なボタ山が残り、竪坑櫓がまるで墓標のように立ちつくす様は、何とも言えない風景である。いつかいってみたいものだなあと思いつつ、今もその機会を得ないままである。
とはいえ、日本はそもそも石炭の豊富な国である。これだけ原油が高騰する中、石炭の利用というのも再考してもいいんじゃないかと素朴に思うのだが、もう復活はできないのだろうなあ。