連日熱戦が続く北京オリンピック。オリンピックは各競技のメダル争奪戦なわけだが、表彰式ではさすがにデザインの細部まではよくわからない。
「今回オリンピックのメダルとして初めて、翡翠(ひすい)が使われた。中国古代の模様から着想を得て龍が刻まれたメダルは、「高貴」「美徳」を象徴し、中国の伝統的な価値観である「道徳」「名誉」を形にし、中国らしさを表現している。
金メダルは1つあたり6グラム以上の金を使用し、銀メダルは純銀製。メダルの表面には、パナシナイコ・スタジアムに飾られたギリシャの勝利の女神ニケが浮き彫りにされ、反対側の中央には、北京オリピックのマークが刻まれた翡翠が埋め込んである。そして留め金のデザインは、2匹の龍の模様が施されている。」(JOCサイトによる)
というわけで、「これ、どっちが表なんですかね?」と言っていた日本人メダリストがいたが、女神ニケが描かれている方が表、翡翠が入っている方が裏だ。
まあ翡翠といっても質はピンキリで、透明感があって緑色が鮮やかなものは驚くほど高価だが、そうでないものは、ハッキリ言って捨て値である。
画像を見る限り、石としてはあまり価値はなさそうな感じがする。何百個も製作するものだから、そこまでコストはかけられるはずもなく、それは当然だとは思うけど。
まあ翡翠といっても質はピンキリで、透明感があって緑色が鮮やかなものは驚くほど高価だが、そうでないものは、ハッキリ言って捨て値である。
画像を見る限り、石としてはあまり価値はなさそうな感じがする。何百個も製作するものだから、そこまでコストはかけられるはずもなく、それは当然だとは思うけど。
全体にギリシア風デザインと中華風デザインを組み合わせたような感じで、マッチしているのかいないのかよくわからない感じだが、まあオリンピックメダルというのはこんなものだ。ギリシア彫刻風デザインのメダルに、どうやって中国の伝統性を盛り込むか苦労した痕跡を感じることができる。
赤いリボンの部分もよく見ると地模様に雲が描かれていて、これも瑞雲を表しているのだろうか。
赤いリボンの部分もよく見ると地模様に雲が描かれていて、これも瑞雲を表しているのだろうか。
だが、小文字のjapanが漆なら、chinaは磁器である。当ブログでも多数紹介しているように、中国には陶磁器製のバッジは数多く作られているのだから、メダルに使ってもなんの不思議もないだろう。
個人的には、磁器片をはめ込んだメダルってのも中国らしくてよかったんじゃないかという気もする。おそらくそういう案もあったはずだと思うのだが。翡翠の方がアリガタミがあると判断されたのかな。
個人的には、磁器片をはめ込んだメダルってのも中国らしくてよかったんじゃないかという気もする。おそらくそういう案もあったはずだと思うのだが。翡翠の方がアリガタミがあると判断されたのかな。
まあメダリストにとってはデザインがダサかろうが材質が悪かろうが、それは努力の結晶に他ならず、どんな宝石よりも輝いては見えるのだろうが。