徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

ソチオリンピック 隕石メダル

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ソチオリンピックが開幕した。冬季五輪では毎回日本選手は苦戦しているように見えるが、メダルの有力候補も数いるようだ。これからしばらく、楽しみだ。そろそろ日本人メダリストが誕生してもいいと思うが・・・。

さて、先日書いたソチオリンピックの「チェリャビンスク隕石メダル」について続報があったので一応補足しておきたい。

「(前略)
 ロシア南部のチェリャビンスク州の企業は、昨年2月に同州上空で爆発し、落下した隕石の欠片がはめ込まれたメダルを制作。隕石落下からちょうど1年となる15日の競技の優勝者に、金メダルと別に贈呈されるという。
 同州の委託を受けて50枚が作成され、金メダリストへの贈呈用は10枚。メダル表面の中央に隕石がはめ込まれ、裏面にはフタコブラクダが描かれた同州の紋章がかたどられている。
(後略)」(MSN産経ニュース、2/9)

それが、画像のメダルである。
(なんだかあちこちすりキズだらけのようなような気がするが、製作途中品なのかこれは??)

なるほど、そういうことだったかとこれを読んで納得した。
表彰式で贈呈される金メダルに、隕石入りの特別仕様メダルがあるのかとこれまで私は誤解していたからだ。
しかしなんかヘンだなあと。

オリンピックのメダルはオリンピック憲章による規定があるのだ。
「すべてのメダルおよび賞状のデザインは、OCOGがIOC理事会に提出して、事前に文書による承認を得なければならない。」(規則70付属細則2-3)
OCOGというのはオリンピック競技大会組織委員会のこと。つまり、オリンピックメダルは、IOCの承認なく自由にメダルを作れるわけではないのだ。特定の日にだけ特別仕様のメダルが授与することなどできるのかと私も疑問を感じていたのだった。チェリャビンスク隕石と、オリンピックに特に関連があるわけでもない。共通点といえば、ロシア国内というだけで地理的にも遠い。
今回のは、オリンピック組織とは特に関係のない単なるプレゼントというに過ぎなかったのである。

でもまあ、よくこういう発想がわいて出たものだ。ユニークといえば確かにユニークで、きっとメダリストたちも喜んでもらってくれるだろうと思う。
販売される分もあるそうだが、きっと高いんだろうなー。