徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

エチオピア エチオピア労働者党?関係バッジ

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アフリカのソマリア沖での海賊被害について、船舶護衛のための自衛隊派遣の論議が国会で行われているのは報道のとおり。
しかし、そもそもの当事者であるソマリア政府はなにをしてるんじゃ?と素朴な疑問を誰でも抱く。が、これまた調べてみれば簡単にわかるとおり、「ソマリア政府」などというものは存在しないか、しても全く機能していない。
ある意味、北朝鮮の方が遙かにマシとも思えるほどの失敗国家なのであった。

そのソマリアの西隣から食い込むように接しているのがエチオピアである。現在のソマリア暫定連邦政府エチオピア軍に支援を要請して、アル・カーイダ派のイスラム法廷連合を駆逐するなど、強い影響力を発揮している。その暫定連邦政府すらもいまだに全土を掌握する力はなく、外国からもほとんど承認されていない状態が続いている。

ところで、このエチオピア自体もまた大変な国で、70年代に革命で皇帝ハイレ・セラシエ1世を廃位し、ソ連の支援の元で社会主義政権が誕生、メンギスツ書記長率いるエチオピア労働者党の一党支配体制が確立する。が、1991年には結局内戦で政権は崩壊、メンギスツも亡命してしまう。
・・・とまあ、比較的にせよ欧米植民地化の害の少なかったエチオピアも、その後の歩みは全く安泰ではなかったのだった。

というわけで、今日はエチオピアのバッジ

デザインからし社会主義バリバリのメンギスツ政権時代の作らしいが、アムハラ語らしき文字は全く不明なので、正確な正体はわからないままだ。
中央上部には大きく赤い星、そして左側に見える槌鎌入りの星が光芒を放っている。たなびくエチオピア国旗と、その下には着剣したAK47カラシニコフ)が見える。この辺がいかにもアフリカの革命国家という感じがする。

うーむ、何のバッジかわかったらおもしろいのだが、アムハラ語じゃ断念せざるを得ないので、残念だ。