徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 参議院議員記章(旧版)

イメージ 1

おおかたの予想どおり、民主党議席を大きく減らした参議院。まあ問題は今後の国会がどうなるか、主導権を握るのはどこなのかというところだ。それにしても、ついこの前まで、二大政党制こそ望ましいんだという流れが合ったような気がするんだが、時代というのもよくよく分からないものだ。

さて、参議院の議員バッジは、貴族院の流れをくむだけあって、衆議院のエンジ色のザブトンつきバッジよりも高級感(というかエラソウ感)がある紫色のザブトンである。・・・などというと、納得する人もいるかも知れないが、昔からそうであったわけではない。

このバッジは、1953年1月から10月まで、わずか1年足らずの間にだけ使われていた参議院バッジである。それ以降は、紫色のザブトンとなった(さらに1990年にモデルチェンジ、現在に至る)。
国会議員バッジの変遷はけっこうめまぐるしく、衆議院参議院が全く独自にモデルチェンジをしている。しかもデザイン変更理由とそのタイミングの理由が、どうしてなのか全く分からない。なにか資料があれば読みたいものだ。

この薄緑色のザブトン付き参議院バッジも、どうして短期間しか使われなかったのだろうか、合理的な理由があるのかどうか、さっぱりわからないのである。
なにはともあれ、衆議院よりも人数も少なく任期も長い参議院は、そのバッジも比較的少なく、さらにこのようにわずかな期間しかなかったバッジはかなり希少である。