徽章はバッジにしてピン

世界の徽章文化を考察するブログ。というか、バッジが大好き。コレクションを紹介したり、バッジに関する情報を考察したり。実用性皆無、実生活への寄与度ゼロ保障のブログです。

日本 生弓会メダル

イメージ 1

古いバッジが大好きな私でも、古いバッジならなんでもいいかというと、そういうわけでもない。基本的に、体育系のバッジにはあまり関心のないのだが、それでもやっぱり魅力的なアイテムはあるもので、つい欲しくなる。

これもそのひとつで、 ヤジリ型をしたメダルで、「生弓会」と篆書体 で書かれている。
シンプルだが、まず造形がおもしろい。弓道関係ではよくヤジリ型のメダルがあるようだが、これはごく立体的に作られていて、しかも鈍色の表面処理が渋い味わいを醸し出している。
そしてシンプルだが、立体的で先端も極めて正確に作られていて、まるでこのままヤジリにつけても使えそうな形をしている。そこがカッコイイ。

生弓会とは何なのかというと、本田流の流祖・本田利実が興した弓術の流派の組織である。現在は「 財団法人生弓会 」となっている。
本田利実は、旧来の射法を改良して近代弓道として確立し、学校弓道を通じて本田流を全国に普及したという。弓術家としてだけでなく、おそらく教育者としての資質に富んでいたのだろう。ちょっと柔道の嘉納治五郎を彷彿とさせる人物である。